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イエレン長官、健全な雇用市場維持しつつインフレ鈍化させる道はある
概要：イエレン米財務長官は、米経済に関する自身の楽観的な見方をあらためて表明し、成長が鈍化しても雇用低迷を伴わないインフレの減速は可能だとの考えを示した。
イエレン米財務長官は、米経済に関する自身の楽観的な見方をあらためて表明し、成長が鈍化しても雇用低迷を伴わないインフレの減速は可能だとの考えを示した。
イエレン氏はニューオーリンズで30日夜に行う講演の原稿で、「米経済は大方が考えていたよりも強靱（きょうじん）であることが示されている」と指摘。「健全な労働市場を維持しながら、インフレを減速させる道筋はあると引き続き考える。先行きの著しいリスクを軽視することなく、これまでに見られた兆候はわれわれがその軌道上を進んでいることを示唆している」と述べた。
この講演原稿は米財務省が抜粋を公表した。
同氏は先週のインタビューで、米経済がリセッション（景気後退）に陥るリスクは低下しているとの認識を示し、個人消費の減速が利上げサイクル終了に必要な代価になるかもしれないと語っていた。
イエレン財務長官、米景気後退リスク低下と認識－消費の減速必要 (2)
今回の講演では、「米経済の一部は減速しつつあるが、家計支出のペースは堅調で、企業は投資を続けている」と説明。「先行き、インフレ率の低下に伴い米経済が若干鈍化しても、足元の労働市場の強さや家計と企業の力強いバランスシートが景気の強さの源としての役割を果たす見込みだ」と話した。
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