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概要:来週の東京株式市場では、上値の重さが意識されそうだ。急ピッチの株高を経た日柄調整の局面が継続するとみられる。ただ、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)面からの弱気ではなく、下押しする場合は押し目買いが支えになるとみられている。イベントでは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月13日─14日開催分)や米ISM景気指数、米雇用統計、日銀短観などの発表予定がある。
[東京 30日 ロイター] - 来週の東京株式市場では、上値の重さが意識されそうだ。急ピッチの株高を経た日柄調整の局面が継続するとみられる。ただ、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)面からの弱気ではなく、下押しする場合は押し目買いが支えになるとみられている。イベントでは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月13日─14日開催分)や米ISM景気指数、米雇用統計、日銀短観などの発表予定がある。
6月30日、来週の東京株式市場では、上値の重さが意識されそうだ。
日経平均の予想レンジは3万2300円─3万3300円。
<りそなアセットマネジメント ファンドマネージャー 戸田浩司氏>
「上値は重そうだ。株主総会が一巡し配当金の再投資の資金がコンスタントに入ってくる局面だが、海外勢の買い越しが一服しているように、4―6月期の株価が強かったことを受けてひとまず利益確定売りが出やすいタイミングとなる」
「一方、市場には、米景気は失速せず、追加利上げもやむを得ないとの受け止めがある。ファンダメンタルズの面から弱気というわけではない。足元の経済状況を踏まえると、7月半ばから発表される日米の企業決算はさほど悪くないとの思惑もあり、下がったところでは押し目買いが支えになるだろう」
<三木証券 商品部投資情報グループ次長 北沢淳氏>
「日本株は急ピッチな上昇を受けた日柄調整が継続するとみている。3万3000円を挟んだもみ合いが中心だろう。一段の株価上昇にはEPS(1株あたり純利益)のさらなる向上が必要で、下期や来期の業績改善を見極める段階だ。今後の日米決算が重要だが、目先では、日銀短観や安川電機の決算が参考になるだろう」
「FRBのタカ派織り込みは進んでおり、FOMC議事要旨の相場影響は限られるのではないか。一方、米経済指標には注意が必要だ。ISM製造業・非製造業景気指数や雇用統計は、市場予想並みなら影響は限られ得るが、大きく下振れれば景気懸念が、上振れれば引き締め長期化懸念が強まりやすい」
「国内で新型コロナウイルスの感染が拡大してきており、内需系銘柄の重しになる可能性がある。円安を受けた為替介入への警戒感は、株価の上値を抑えやすい」
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