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英中銀、年末までに景気後退へ追い込む公算大－エコノミスト分析
概要：イングランド銀行（英中央銀行）は、主要７カ国（Ｇ７）で最悪のインフレを退治するため年末までに同国をリセッション（景気後退）に追い込むだろうと、ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）が予測した。
インフレ退治で代償、浅い景気後退が１年続く可能性－ＢＥ
市場が織り込む通り金利が上昇すれば、景気後退はさらに深刻化も
イングランド銀行（英中央銀行）は、主要７カ国（Ｇ７）で最悪のインフレを退治するため年末までに同国をリセッション（景気後退）に追い込むだろうと、ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）が予測した。
エコノミストのダン・ハンソン、アナ・アンドラーデ両氏は、27日発表した分析の中で、2021年末から13会合連続で利上げが行われたにもかかわらず、いまだに２桁近いインフレ率を抑え込む代償として、浅い景気後退を伴うことになると述べた。この景気後退は長引くかもしれないという。
両氏は今年10－12月（第４四半期）からリセッションが１年間続き、国内総生産（ＧＤＰ）が１％余り減少すると予想する。これはイングランド銀が現在５％の政策金利を11月で5.75％まで引き上げ、その水準でピークに達することを前提条件としている。しかし短期金融市場は金利が12月で6.25％になることをほぼ完全に織り込む。これが現実となれば、その分より厳しいリセッションに突入する可能性が高まる。
「データが引き続きイングランド銀の行動に反応せず、金利がわれわれの基本シナリオよりもさらに上昇することがリスクだ」と両氏は指摘。「金利が５％を上回ると、金融安定に衝撃が発生するリスクは飛躍的に高まると考えられる」と警告した。
両氏は今年の英経済成長率をわずか0.1％、来年は１％のマイナス成長と見込む。従来は来年について0.3％のプラス成長を予想していた。
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