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概要:英国の銀行は23日、住宅ローン金利の上昇による負担を軽減するため、ローンの支払いを滞納した所有者から住宅を差し押さえるまで1年間の猶予を与え、ローン条件を変更した借り手の信用スコアを一定期間維持するといった保護措置で合意した。
英国の銀行は23日、住宅ローン金利の上昇による負担を軽減するため、ローンの支払いを滞納した所有者から住宅を差し押さえるまで1年間の猶予を与え、ローン条件を変更した借り手の信用スコアを一定期間維持するといった保護措置で合意した。
[ロンドン 23日 ロイター] - 英国の銀行は23日、住宅ローン金利の上昇による負担を軽減するため、ローンの支払いを滞納した所有者から住宅を差し押さえるまで1年間の猶予を与え、ローン条件を変更した借り手の信用スコアを一定期間維持するといった保護措置で合意した。
ハント英財務相はこの日、国内の銀行などの金融機関のトップを呼んで会合を開いた。前日にはイングランド銀行(英中央銀行、BOE)が高インフレを抑制するために政策金利を5.0%に引き上げることを決めた。
ハント氏は会合後に報道陣に対して「極端な状況にある人々だけでなく、金利上昇を懸念している人々にとっても非常に重要なことに合意できた」と語った。
合意した措置は新たな大幅な返済猶予を必要とせず、主に信用スコアに対する懸念を和らげるためのものであるため、銀行への直接的な影響は限定的とみられる。
英国の銀行株で構成されるFTSE350種銀行株指数は、今回の措置の詳細が明らかになった1305GMTに1.14%下げた。
今回の措置により、支払いが滞っている住宅所有者が異議を唱えた場合、ローンを融資している銀行は住宅の差し押さえまでは最低1年間待つ必要がある。
利息のみの支払いや返済期間延長など住宅ローンの条件変更に合意した借り手は最長6カ月間にわたって信用スコアへの影響が出ないようにする。
ただ、23日の時点では借り手がどの程度の期間延長できるのか、または多くの借り手がこうした方法を選んだ場合に銀行にとってどのような影響があるのかは不明。
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