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概要:終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が失望感を誘った。
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が失望感を誘った。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が失望感を誘った。3月10日撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration//File Photo)
パウエル議長は21日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言を行い、「インフレは昨年半ば以降、幾分緩やかになった」としながらも、「インフレ圧力は依然として高く、インフレ率を2%に戻すにはまだ長い道のりが残されている」と指摘。経済が現在の方向で推移する場合、FRBは一段の利上げを実施するということが「かなり正確な推測」になると述べた。一方で、より緩やかなペースでの利上げが理にかなうとも指摘した。
コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、パウエル議長が「先週の記者会見で示したバランスの取れたデータ依存型の発言を貫いたことで、投資家は成長率やインフレ率の持続的な減速により年内の利上げ回数が2回ではなく1回になるとの見方を強めた」と述べた。
パウエル議長の議会証言を受け、ドル指数は0.43%安の102.07となった。
トレーダーX(ロンドン)のストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は「7月の消費者物価指数(CPI)と非農業部門雇用者数が大きなイベントになりそうだが、よほど悲惨な雇用統計でない限り、7月に利上げが行われるだろう」と述べた。
ユーロ/ドルは0.62%高の1.0985ドル。ドル/円は0.3%高の141.805円。日銀の植田和男総裁は21日、全国信用金庫大会であいさつし、粘り強く金融緩和を継続していくことで、賃金の上昇を伴う形で2%の物価目標を持続的・安定的に実現することを目指していく方針だと述べた。
ポンドは前日終値を挟んでもみ合い。英国立統計局(ONS)が21日発表した5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比8.7%と、4月と同水準だった。イングランド銀行(英中央銀行)に対する利上げ圧力が一段と高まる結果となった。
ポンド/ドルは0.09%高の1.2774ドル。序盤には1週間ぶりの安値となる1.2691ドルまで下落した。
豪ドル/米ドルは0.15%高の0.67975米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6月の理事会で利上げを「微妙なバランス」で決定したが、高インフレが賃金・物価見通しに根付くのを回避するために必要と判断したことが20日公表の議事要旨で分かった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5月下旬以降で初めて2万9000ドルを突破。フィデリティやシタデル・セキュリティーズ、チャールズ・シュワブなどが出資する新たな暗号資産交換業者の立ち上げが支援材料となった。終盤は6.47%高の3万0148ドルだ。
ドル/円 NY終値 141.88/141.89
始値 141.80
高値 142.39
安値 141.69
ユーロ/ドル NY終値 1.0984/1.0988
始値 1.0917
高値 1.0990
安値 1.0909
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