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概要:午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から円安の140円後半で取引されている。日銀がきょうの金融政策決定会合で大規模緩和を維持したことで、円が広範に売られた。
6月16日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から円安の140円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から円安の140円後半で取引されている。日銀がきょうの金融政策決定会合で大規模緩和を維持したことで、円が広範に売られた。
日銀が正午前に現状維持の会合結果を発表すると、円は急落した。ドルは発表前の140円ちょうど付近から140円後半へ一気に上昇した後、140円前半まで利益確定の売りに押される場面もあったが.午後には再び140.80円と、前日海外でつけた7カ月ぶり高値141.50円に再接近した。
事前の市場では据え置き予想が大勢だったものの、声明文にもほとんど変化がなく「日銀はしばらく動かないとの見方がさらに強まった」(国内証券)ことで、円売りが活発になったという。
円は対ドル以外でも大きく下落した。スイスフランが157円後半と過去最高値を更新したほか、ユーロは154円前半と15年ぶり、ポンドは179円後半と7年半ぶり、豪ドルは96円後半と9カ月ぶり高値をつけた。
日銀の植田和男総裁は午後3時半から記者会見に臨む。「金融正常化とYCC修正への距離感について、日銀としての見方にも変化があるのがポイントになる」(ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 140.70/72 1.0938/42 153.92/96
午前9時現在 140.25/27 1.0944/48 153.51/55
NY午後5時 140.27/31 1.0945/46 153.52/56
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