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概要:人工知能(AI)の技術でビートルズの未完成曲が公開されるのは、ユニバーサル・ミュージック・グループなどのレコード会社にとって、AIがリスクだけでなく機会をもたらす技術であることを示しているとシティグループのアナリストらは分析する。
AIでジョン・レノンの声「抽出」-ポール・マッカートニーさん
音楽産業、古い音源にもっと「稼がせる」ことが可能に-シティ
人工知能(AI)の技術でビートルズの未完成曲が公開されるのは、ユニバーサル・ミュージック・グループなどのレコード会社にとって、AIがリスクだけでなく機会をもたらす技術であることを示しているとシティグループのアナリストらは分析する。
元ビートルズのポール・マッカートニーさんが今週、BBCラジオで語ったところによると、AIの技術によって古いデモ音源から故ジョン・レノンの歌声を「抽出」することに成功し、ビートルズ「最後」の曲が完成した。シティのアナリスト、トーマス・A・シングルハースト氏はリポートで、レコード各社が過去の音源を発掘して新曲をリリースできるようになることが、この件で示唆されたと指摘した。
昔からのレコード産業が古い音源にもっと「稼がせる」のに、AIのツールは役に立つだろうと同氏は続けた。
シティはAIのリスクリワードは「かなり均衡する」とみており、ユニバーサル株の投資判断は「中立」で維持した。ブルームバーグ・ニュースはユニバーサルに接触したが、現時点でコメントは得られていない。
AIが生成する音楽は業界に波紋を広げている。ボットに使用された音楽の権利者とアーティストが報酬を受けられない可能性があると、一部で批判の声が上がっている。テイラー・スウィフトやザ・ウィークエンドのレーベルであるユニバーサルはこれまで、同社所属アーティストの音楽をAIの訓練に使用するのは契約に反しており、著作権法違反だとしている。
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