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概要:欧州中央銀行(ECB)が歴史的な金融引き締めサイクルを9月まで続け、政策金利をあと2回引き上げる可能性が増しているとエコノミストらは認識している。
欧州中央銀行(ECB)が歴史的な金融引き締めサイクルを9月まで続け、政策金利をあと2回引き上げる可能性が増しているとエコノミストらは認識している。
ECBは15日に0.25ポイントの利上げを発表し、インフレ率を2%に戻すためまだすべきことがあるとラガルド総裁が言明。これを受けて、ゴールドマン・サックス・グループ、ウニクレディト、BNPパリバなどの銀行がECBの金利見通しを変更した。
ECBが政策判断と併せて明らかにした四半期経済見通しでは、ユーロ圏のインフレ圧力低下が前回の予測に比べて緩やかになる見込みが示された。堅調な労働市場と力強い賃金の伸びが背景にある。
ただ、モルガン・スタンレーやバークレイズなど多くは引き続き、今後の利上げが7月の1回だけだとみている。経済に浸透しつつある過去の利上げの影響や、緩慢な成長、政策委員らが金利を過度に引き上げることをためらう公算が大きいことを理由としている。
Banks Are Pondering Option of September ECB Hike
Source: Bloomberg
Note: *Institutions also forecasting one more quarter-point step include ABN Amro, Bank of America, Berenberg, Deutsche Bank, Rabobank, Commerzbank, Targobank, BayernLB, Sarasin, NatWest, Santander and Generali; **Banks also forecasting two more quarter-point steps include UniCredit, ING, Danske, TD Securities and DWS
追加利上げはあと1回
モルガン・スタンレー
追加利上げに関する質問に答える際に、ラガルド総裁は9月に言及しなかった。これは9月について公の議論にしたくないという政策委員会内の消極性の表れだろうと捉えている
ABNアムロ
ECBはあと1回だけ利上げし、中銀預金金利を3.75%にするとの当社見解を維持する。経済成長とインフレの両方で予想外の下振れがある公算が大きいからだ
バンク・オブ・アメリカ
当社はECBのターミナルレートを3.75%と予想するが、9月は開いてみないと結果が分からない「ライブ」な会合になるだろう。(9月に最後の利上げが行われ)中銀預金金利が4%になる有意なリスクがある。ECBの現在の経済予測の数字が9月発表の見通しでも維持されるとは当社は考えていない。当社が金利見通しを変更しないのはこのためだ
バークレイズ
7月にECBが0.25ポイントの最後の利上げを行い、中銀預金金利のターミナルレートが3.75%になるとの当社の基本シナリオに変更はない。6月会合のプレビューで示唆した通り、ECBは7月会合後の追加利上げの可能性を残しておき、9月会合は「ライブ」になると考えている
ドイツ銀行
ECBのシグナルを考慮すると、7月に金利が3.75%となることは事実上確実で、これがターミナルレートの最低限になると思われる。これまでと同様、ターミナルレートのリスクは明らかに上振れ方向で、9月に4%となるかならないかは紙一重だと当社はみている。データ次第だろう
ナットウエスト
利上げの旅はまだ終わっていない。ただ、ますます終わりが近い様相だ。ラガルド総裁はまだするべきことがあると主張したが、会見の全体的なトーンはインフレ予想の上方修正(それも結局、限定的だったが)にもかかわらず、すべきことが非常に多く残っているわけではない可能性を示唆した
2回の追加利上げがある
ゴールドマン・サックス
インフレ見通しの上方修正は、7月の利上げサイクル終了へのハードルが引き上げられたことを示唆する。さらに、ECBからは引き締めサイクル停止への下地を作ろうとする情報発信が全くなかった。欧州のターミナルレート上昇は、他のG10通貨地域でインフレ動向が上振れしていることと符合しており、こうした地域についても当社は最近金利予想を引き上げた
ウニクレディト
2025年までの総合インフレ、さらにコアインフレの見通しが上方修正されたことは、ECBの金融引き締めが来月終わる公算は小さいことを驚くほど鮮明にした。当社の見解では、これが変わるのは金融市場で大型の衝撃が発生するか、成長見通しが急速に悪化した場合だけだ
BNPパリバ
ECBの成長見通しは楽観的過ぎ、インフレについては当社の見方の方が幾分穏やかだが、ECBの最新の基本シナリオを揺るがせ7月の後すぐに利上げを停止させるのに十分な短期的問題は見られない。従って、3.75%がターミナルレートの下限とみられ、ECBは7月に続き9月も利上げを行うとみている。その後は長期にわたり据え置きが続き、最初の利下げは2024年半ば以降だろう
DWS
金融引き締めはすでに貸し出し低下と経済成長の減速を招いているが、基調的な物価のトレンドは引き続き極めて根強く、中期のインフレ見通しにリスクが生じている。従って、7月に3.75%でECBの引き締めが終了するとの市場の見方に当社はくみしない。コアインフレ率は秋まで5%を上回り続ける公算が大きい。従って、ECBが政策金利を4%に引き上げざるを得ないと引き続き考えている
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