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概要:投資ファンドを運営するマイク・リッパードは、過去10年間で同種のファンドの92%も上回ってきました。同氏はあるAIの銘柄に重点を置いています。
2022年の終わりごろ、マイク・リッパートは市場が転換期を迎えていると感じていた。
リッパートが2006年から運用しているファンド「バロン・オポチュニティ・ファンド(BIOIX)」に組み入れる高成長株の多くは、2022年に弱気な市場が大きく相場を下げた後、どこかのタイミングで転換の時期を迎えたようだ。
そこでリッパートは、特に長期的に見て最も可能性がある銘柄としてマイクロソフト(Microsoft)とエヌビディア(Nvidia)を重点ポジションに置いた。
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ちょうど同じ頃、AI(人工知能)への関心が高まり、投資家らは数ある銘柄の中でも特にこの2つの銘柄に資金を投じていた。
「低迷した年だっただけにその反動が来るのは分かっていましたし、それが今年だったということです。市場のテーマがデジタルトランスフォーメーション(DX)やAIに戻ってきたとき、率直に言って我々は非常に良いポジションを取っていました。
当ファンドはマイクロソフトを最大の組入率とし、エヌビディアは2番目ではないにしろ非常に多く組み入れたポジションで年を越したのです」(リッパート)
AI関連銘柄への需要は、2023年、リッパートにかなりのリターンをもたらしている。彼のファンドは年初来、S&P500の11.8%に対し、33.6%の上昇を記録している。
しかし、リッパートと彼のファンドにとって成功は今に始まったことではない。彼のファンドは過去5年間で同種のファンドの96%を上回り、過去10年間では92%のファンドの実績を上回っている。
次世代への技術転換
過去10年間、ゼロ金利に近い状況の中でも、成長するテック企業の市場は堅調だった。リッパートは、画期的な技術を開発する企業に焦点を当てることで自身のファンドの差別化を図ってきたという。電気自動車(EV)、遺伝子に影響を与える医療、クラウドコンピューティング、AIなどがその例だ。
「大きなトレンドを見つけたいですよね。これらは世代を超えた転換であり、テクノロジーのシフトなんです。我々は10年も前からAIに投資しています」(リッパート)
リッパートによると、彼の会社は定量分析と定性分析を組み合わせているという。定量的な面では、バロンファンドは評価と将来の収益の可能性を考慮した独自のモデルを開発している。質的な面では、製品による競争優位性があると思われる企業や、優位性を守ることができる企業を探すという。
リッパートが賭けるAI銘柄
リッパートは、2023年に入って大きなリターンがあったにもかかわらず、今後3〜5年はマイクロソフト(MSFT)とエヌビディア(NVDA)を引き続き支持していくという。
マイクロソフトについては、ChatGPTを開発したOpenAIとの関係により、すでに広く出回っている製品にAI技術を導入し、より良い製品にすることができると述べる。
「世界中の大多数のナレッジワーカーは、現在、クラウドから配信されるOffice 365を利用しています。しかし、ワープロ、メール、スプレッドシート、パワーポイント、基本的なレベルの分析などOffice 365に入っているものはすべて、AIでもっと効率化できます。メールの初稿、何かを要約する、コンピューターに『○○のスライドを作成してください』と伝えるなど、非常にシンプルなものです」
マイクロソフトは、プログラマーのコード開発を支援することで、200億ドル(約2兆8000億円、1ドル=140円換算)規模のサイバーセキュリティ事業にもAIを活用している、とリッパートは語る。エヌビディアについては、CPUとGPUの製品で半導体業界で圧倒的にリードしていると指摘する。
「彼らは非常に有利なポジションにあります。アクセラレーション・コンピューティングとパラレル・コンピューティングの市場において、80〜90%の市場シェアを持っているわけですから。エヌビディアの四半期と業績予想は、歴史的に見てもすごい。ウォール街が70億ドル(約9800億円)程度の収益を見込んでいるところへ、それを40億ドル、50%以上上回る110億ドル(約1兆5400億円)の業績予想を出すというのは、今まで見たこともないような信じられない変化です」
リッパートは、AI技術が顧客のショッピング体験を向上させるとしてアマゾン(AMZN)も気に入っていると述べる。
「アマゾンは今、OpenAIやマイクロソフトに肉薄していると見られています。すぐに追いつくのではないかと私は見ていますよ。アマゾンほど優れたeコマースデータを持っている会社は、世界を見渡しても他にいないでしょう。ですから、そのすべてを組み込んで、客が買いたい商品を簡単に見つけられるようにするのです」
また、グーグル(Google)が1桁台の成長率のなか、AIに後押しされたアマゾンのデジタル広告事業は前年比20%超の成長を遂げている、とリッパードは付け加えた。
※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
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