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概要:米株式相場は上昇。13-14日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利上げがいったん休止されるとの見方が強まり、株式相場では強気なモメンタムが継続した。
2023年6月13日 5:52 JST
最大の関心はFOMC、円は1ドル=139円台後半での推移
原油は3カ月ぶり安値、ゴールドマンの予想引き下げが響く
米株式相場は上昇。13-14日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利上げがいったん休止されるとの見方が強まり、株式相場では強気なモメンタムが継続した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4338.93 | 40.07 | 0.93% |
ダウ工業株30種平均 | 34066.33 | 189.55 | 0.56% |
ナスダック総合指数 | 13461.92 | 202.78 | 1.53% |
大手ハイテク銘柄が株高をけん引し、ナスダック100指数は2%近い上昇。S&P500種株価指数は節目として意識される4325を上回った。両指数ともに2022年4月以来の高値水準。個別銘柄ではテスラが12営業日続伸と、過去最長の連騰となった。アップルは1.6%高で終値の最高値を更新した。
14日のFOMC政策発表に向けて市場を動かす主な要因は、13日発表の5月米消費者物価指数(CPI)になるとみられる。ブルームバーグのエコノミスト調査では、食品とエネルギーを除くコアCPIが前年同月比5.2%上昇に減速すると予想されている。
JPモルガン・アセット・マネジメントのデービッド・ケリー氏は、6月FOMC会合で当局者はインフレ動向とリセッション(景気後退)リスクを比較検討すべきだと指摘。「統計の各数字で追加引き締めの必要性が裏打ちされることはないとみられ、そのことは向こう数週間でさらに明らかになるだろう」とし、「そうなれば投資家はもはやインフレと闘う必要のない金融当局とは闘わずに済むため、投資環境は長期金利の低下、ドル下落、さらなる株高を支える可能性がある」と述べた。
一方、トロント・ドミニオン(TD)銀行のストラテジスト、プージャ・クムラ氏は「市場は6月利上げの可能性を過小評価しているように感じる」と語り、「データは正しい方向に進んでいるものの、中銀が望むようなインフレの状況にはまだ至っていない」と語った。
S&P500種が強気相場入りした後の動きについては、モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループが異なる見方を示した。ゴールドマンのデービッド・コスティン氏は急上昇したテクノロジー株に他のセクターが追いつく形で上昇が続くと予想。一方、モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は1940年代の弱気相場ではS&P500種が24%上昇した後に新たな安値を付けたことを指摘。「弱気相場が終わったと公式に宣言する向きが増えているが、当社は2023年の利益見通しに基づきこれに異を唱える」と論じた。
ゴールドマンとモルガンS、強気相場入り後のS&P500で異なる予想
国債
米国債市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債など年限短めの債券を中心に利回りが低下。ただブルームバーグのエコノミスト調査では、FOMCは6月に金利を据え置いた後、7月会合ではより難しい判断を迫られるとみられている。金利スワップ市場では7月会合までの0.25ポイント近い追加利上げが織り込まれている。
FRB当局者、賃金と物価の関係を再考-利上げ一時停止の論拠に
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.88% | 0.1 | 0.02% |
米10年債利回り | 3.74% | -0.2 | -0.05% |
米2年債利回り | 4.58% | -1.6 | -0.36% |
米東部時間 | 16時48分 |
外為
外国為替市場ではドルが上昇に転じた。投資家の関心は5月CPIとFOMC会合に向いている。ユーロは対ドルでほぼ変わらず。今週は欧州中央銀行(ECB)も15日に政策委員会会合を開く。同会合では0.25ポイントの利上げが予想されている。
円は対ドルで小幅安。1ドル=139円台後半での推移となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1234.84 | 0.60 | 0.05% |
ドル/円 | ¥139.60 | ¥0.20 | 0.14% |
ユーロ/ドル | $1.0759 | $0.10 | 0.09% |
米東部時間 | 16時48分 |
FOMC会合について、スタンダード・チャータードのスティーブ・イングランダー氏は「予想以上にタカ派的であれば地雷となる可能性がある」と指摘。「市場は米金融当局が仕事をやり遂げたというようなニュースを待っている」とし、それは統計かもしれないし、追加引き締めの必要がないことを示唆する金融当局者の発言かもしれないと、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで述べた。
またゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、ドミニク・ウィルソン氏とカマクシャ・トリベディ氏は顧客向けリポートで「FOMCは7月の利上げを選択し、6月会合では『見送り』する」と予想。13日発表の5月CPIで「米金融当局にはもっとやるべきことが残されているという考え」が強まる可能性があるとした。
ゴールドマンCEO、根強いインフレでFRBは利上げ迫られる可能性
原油
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落し、3カ月ぶり安値で終えた。ゴールドマン・サックス・グループがここ半年で3回目となる原油価格予想の引き下げに動いたことが嫌気された。
ゴールドマン、ブレント原油の年末予想また引き下げ-86ドル見込む
ゴールドマンは、供給増加への懸念が需要低迷の兆しですでに悪化しつつある相場見通しの重しになっているとし、年末時点の原油価格予想を1バレル=86ドルに下方修正した。
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダーのレベッカ・バビン氏は「著名な原油強気派が価格見通しを再び引き下げたという事実に加え、現物市場でも向こう数カ月に供給過剰から不足へと転じるとの強気派の確信が揺らいでいることが読み取れる」と指摘。「需給状況を見極めようとするトレーダーが重視するタイムスプレッドも引き続き悪化している」と述べた。
ただ、強気な兆候もある。米政府が戦略石油備蓄の補充に向けて原油300万バレルの買い入れを表明したことで、米メキシコ湾のサワー原油価格はウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)に対して1年ぶりの上乗せ水準で取引されている。また投機筋は6月6日終了週に北海ブレントとWTIへの買い持ち高を積み上げた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前営業日比3.05ドル(4.4%)安の1バレル=67.12ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2.95ドル(3.9%)安の71.84ドルで引けた。
金
ニューヨーク金相場は続落。主要中銀による政策会合を週内に控え、債券利回りが上昇したことが背景にある。
今週は14日にFOMCの結果発表があるほか、ユーロ圏、中国、日本の各中銀も金融政策を決定する。米金融当局者は今回、経済への逆風や銀行危機の影響を精査するため利上げを休止すると予想されている。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時40分現在、前営業日比0.2%安の1オンス=1956.94ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、7.50ドル(0.4%)下げて1969.70ドルで引けた。
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