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米財務省、月内にＴビル大量発行へ 債務上限停止受け
概要：[７日 ロイター] - 米財務省は７日、連邦政府の債務上限停止を受け、短期証券（Ｔビル）発行を拡大し、６月末までに約３５００億ドルの調達を目指すと発表した。
米財務省は７日、連邦政府の債務上限停止を受け、短期証券（Ｔビル）発行を拡大し、６月末までに約３５００億ドルの調達を目指すと発表した。写真は、米財務省ビルの前景。2023年1月20日に撮影。（2023年 ロイター／Kevin Lamarque）
[７日 ロイター] - 米財務省は７日、連邦政府の債務上限停止を受け、短期証券（Ｔビル）発行を拡大し、６月末までに約３５００億ドルの調達を目指すと発表した。
今年初めに政府債務が３１兆４０００億ドルの法定上限に達した後、ホワイトハウスと議会の協議が長引く中、財務省の現金残高は過去最低に近い水準まで減少していたが、債務上限停止法案が週末に成立したことでＴビル発行を通じた資金補充が可能になった。
５日時点で現金残高は７１２億ドル。１日には２３０億ドル以下まで落ち込んでいた。
財務省は声明で、現金残高を徐々に増やし、６月末までに約４２５０億ドルにすることを目指すと発表。そのためには今後３週間程度で約３５００億ドルを調達する必要があり、これほど短期間で行う調達としては最大規模となる。
新規債の大量発行は市場全体の流動性に影響を与える。また、財務省は発行分を全て売却できるよう高金利を継続するとみられ、最近の銀行破綻で圧迫されている預金のさらなる流出を避けるために銀行は預金金利引き上げを強いられる可能性がある。
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