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概要:マッカーシー米下院議長は連邦債務の法定上限引き上げと歳出削減をリンクさせた自身の法案を週内に採決する計画を推し進めている。ただ同氏が属する共和党内には深い亀裂があり、否決される恐れもある。
共和党内の亀裂で26日の採決見送りや法案否決の可能性も
否決されれば債務上限引き上げ巡る交渉開始が遅れる恐れ
マッカーシー米下院議長
法案が否決された場合、マッカーシー氏は米国のデフォルト(債務不履行)回避に向けた債務上限引き上げ交渉を取り仕切ることができるか危ぶまれるだけでなく、潜在的には議長の地位も脅かされかねない。
中道派や保守派はいずれも法案に疑念を表明しているものの、マッカーシー氏は25日夜、「今週、われわれはこの本会議場で債務上限を引き上げる法案を可決するだろう」と自身の勝利に自信を示した。
民主党が反対で一致しているため、法案が通過するためには共和党からの造反を極めて少数にとどめる必要がある。しかしマッカーシー氏は議員らの懸念に「対応している」と述べる一方で、法案は修正しないとも語った。
法案が否決されれば政治の混乱を招き、交渉における共和党の立場は弱まる可能性がある。また債務上限引き上げを巡る協議の開始が遅れる公算が大きい。バイデン大統領はいかなる歳出削減にも同意しないとしている。
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