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概要:暗号資産(仮想通貨)アナリストはビットコインの年初来の反発について、新たなトークンの供給を抑制する半減期と呼ばれるプロセスに伴う上昇の始まりに過ぎず、来年には5万ドルを突破するとみている。
過去3回の半減期後に最高値更新-次回半減期は24年4月ごろの予定
半減期の1年から1年半前に底を打つサイクルだとBIアナリスト
BIのアナリスト、ジェイミー・ダグラス・クーツ氏は過去のサイクルに基づくと、次回の半減期は現時点で約50%織り込まれていると説明。ビットコインが24年4月までに5万ドルを付ける可能性があるとの見通しを示した。
「ビットコインは半減期の1年から1年半前に底を打つサイクルで、多くの変化にもかからず、今回のサイクルの構造もこれまでと似ている」と同氏は述べた。
ただ、インフレが続く中、米利下げ観測が後退したことで、ビットコインの反発は最近失速している。22年11月の暗号資産交換業者FTXトレーディングの破綻をきっかけに、米当局が暗号資産に対する規制を強化したことが、市場の見通し悪化につながる恐れもある。
CCデータのアナリスト、ジェーコブ・ジョゼフ氏は「FTXの破綻が本当に今回のサイクルの底だとすれば、半減期後の上昇局面までまだ350日ほどあることが、過去の例から読み取れる」と分析。
マトリックスポートの調査責任者、マーカス・シーレン氏は最近のリポートで、ビットコインが24年4月までに6万5623ドル前後と、現在の2倍超の水準に達すると予測していた。
ビットコインは20年の半減期の1年半後に当たる21年11月に約6万9000ドルの過去最高値を記録。現在はそれを4万1000ドル程度下回る水準にとどまっている。
「ビットコインは今後、再び過去最高値を更新するかもしれないが、市場規模の拡大や他のデジタル資産との競争激化により、従来のサイクルのような伸びは見込めない公算が大きい」とCCデータのジョゼフ氏は語った。
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