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概要:18日の欧州株は上昇。約1年ぶりの高水準を付けた。1-3月(第1四半期)企業決算が注目されているほか、順調な回復を示した中国の国内総生産(GDP)統計を手掛かりに経済成長見通しも意識された。
2023年4月19日 3:13 JST
18日の欧州株は上昇。約1年ぶりの高水準を付けた。1-3月(第1四半期)企業決算が注目されているほか、順調な回復を示した中国の国内総生産(GDP)統計を手掛かりに経済成長見通しも意識された。
ストックス欧州600指数は0.4%高。終値は2022年2月以来の高値となった。業種別株価指数では旅行・娯楽、鉱業、銀行が買いを集めた。不動産、通信は下落した。
米国で発表されたデータで賃金上昇率がインフレ率を上回ったことが明らかになると、相場の上場に歯止めがかかった。消費者の購買力を拡大させ、米追加利上げの根拠になるとの見方が広がった。
欧州債市場では英国債が短期債を中心に下落。英国の賃金が2月までの3カ月間で予想を上回る増加となり、短期金融市場でイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ観測が強まった。英当局は19日の取引開始前に3月の消費者物価指数(CPI)を発表するが、総合、コアともに減速が見込まれている。
短期金融市場が織り込むイングランド銀のピーク金利見通しは一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。9月までに4.85%と、3月10日以来の高水準となった。
英10年債利回りは昨年8月24日以来となる7営業日連続の上昇。
ドイツ債の利回り曲線はツイストフラット化。トレーダーによる欧州中央銀行(ECB)のピーク金利見通しは1bp上昇し、10月までに3.79%と見込まれた。
4月18日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 2.91% | +0.03 |
独国債10年物 | 2.48% | +0.00 |
英国債10年物 | 3.75% | +0.06 |
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