简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:13日の米株式相場は反発。雇用に関する最新の統計や生産者物価指数(PPI)が市場予想よりもやや弱い内容となり、積極的な米利上げサイクルが終わりに近づきつつあるとの見方を後押しする格好となった。
13日の米株式相場は反発。雇用に関する最新の統計や生産者物価指数(PPI)が市場予想よりもやや弱い内容となり、積極的な米利上げサイクルが終わりに近づきつつあるとの見方を後押しする格好となった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4146.22 | 54.27 | 1.33% |
ダウ工業株30種平均 | 34029.69 | 383.19 | 1.14% |
ナスダック総合指数 | 12166.27 | 236.93 | 1.99% |
ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2%高。先週の米新規失業保険申請件数は23万9000件と、3週間ぶりに増加に転じた。市場予想は23万5000件だった。3月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比ベースで2.7%上昇。市場予想は3%上昇だった。
米新規失業保険申請件数、3週ぶり増加-カリフォルニア州で顕著 (1)
米生産者物価指数、3月はパンデミック発生以降で最大の落ち込み (3)
リサーチ・アフィリエーツで株式戦略の最高投資責任者(CIO)を務めるクエ・グエン氏は「基本的に、データは2つのことを示している」と指摘。「インフレは上振れサプライズになっていないということと、雇用市場は安定しているように見えるということだ。従って、インフレは減速するが景気は崩れない『ゴルディロックス』のような状況になるとの楽観的見通しが得られた」と述べた。
FHNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ ロウ氏は「利上げ休止に既に傾いている米金融当局にとって、PPIはわずかながら有利な方向に作用する。前日の消費者物価指数(CPI)で新たなインフレの問題が明るみにならなかった後ではなおさらだ」と指摘。「PPIとCPIの関連性はかつてほど明確ではないが、持続的な小幅上昇、あるいは3月のように明白な低下は、いずれ消費者物価に波及する」と述べた。
次は14日から始まる銀行決算、およびリセッション(景気後退)の可能性に関する幹部の発言に注目が集まる見通しだ。
ニュー・コンストラクツのデービッド・トレーナー最高経営責任者(CEO)は「銀行融資は強い経済の最も重要な要素といってほぼ間違いない。従って、銀行CEOらの見解が今は極めて重要だ」と指摘。「力強い決算は年初来の株式相場上昇が続く一助になると投資家らは期待している。第1四半期(1-3月)決算が重要なのはそれが理由だ」と話した。
米国債
米国債は長期債中心に下落。PPI発表後は一時上昇する場面もあったが、株価上昇が進むにつれ、国債に売り圧力がかかった。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.68% | 5.9 | 1.63% |
米10年債利回り | 3.44% | 5.4 | 1.60% |
米2年債利回り | 3.96% | 0.4 | 0.11% |
米東部時間 | 16時49分 |
外為
外国為替市場ではユーロが対ドルで1年ぶりの高値に上昇。米経済指標でインフレ圧力の緩和が示唆されたことから、米利上げは終了に近づきつつあるとの観測が強まった。
円も対ドルで上げて、1ドル=132円台後半。PPI発表後は一時0.8%高の132円02銭を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1216.67 | -6.75 | -0.55% |
ドル/円 | ¥132.58 | -¥0.55 | -0.41% |
ユーロ/ドル | $1.1048 | $0.56 | 0.51% |
米東部時間 | 16時49分 |
クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、バレンティン・マリノフ氏は「タカ派的な欧州中央銀行(ECB)とピークに近づきつつある米金融当局との乖離(かいり)」を市場は見込んでいると指摘。ただし、想定されるかいりは「極端な」大きさに達しており、ユーロに下向きのリスクがあると述べた。その上で、「ドルの下落が今は為替市場の主要な原動力であることに変わりはない」と付け加えた。
原油
ニューヨーク原油相場は、テクニカル分析上の主要な節目を突破できずに反落。ただ、5カ月ぶり高値近辺は維持した。米国の在庫減少と中国の輸入増加を受け、グローバル市場でタイト化の兆候が強まっている。
米国の主要な原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングでの在庫は、先週またしても減少。ロシアからの原油輸出が減っていることや、イラクのクルド人自治区からの供給の混乱など、需給が最近の原油相場上昇を支えている。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は前日まで2日間堅調に上昇し、200日移動平均線に近づいていたが、その水準を上回ることができなかった。
石油輸出国機構(OPEC)は最新の月報で、世界の市場は大幅な供給不足へと向かっており、その状況は時間とともに年内悪化する見通しであることを示唆した。
原油減産は供給不足を悪化させる見通し、OPEC月報のデータが示す
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は、前日比1.10ドル(1.3%)安い1バレル=82.16ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.24ドル下落し、86.09ドル。
金
ニューヨーク金相場は3日続伸。米PPIが前月比で予想外に低下したことから、米国の利上げサイクルがそう遠くない時期に終了に近づくとの見方が強まった。
ドルの下落もドル建てで取引される金を支えた。ただ5月の追加利上げ見通しが、短期的に金相場の上値余地を限定する可能性がある。
TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ライアン・マッケイ氏は「労働市場の力強いトレンドとコアサービスの根強いインフレは、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げを示唆している。しかし市場では利上げサイクル終了への期待が高まり、利下げのタイミングも最大の関心事となっている」と述べた。
金スポット価格はニューヨーク時間午後4時9分現在、1.3%高の1オンス=2040.49ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は30.40ドル(1.5%)高の2055.30ドルで終了した。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。