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概要:*07:36JST NYの視点:市場は年内利下げ織り込むも、最近の原油高で年内の利下げ阻む可能性も米労働省が発表した3月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.1%と、2月+0.4%から伸びが予想以上に
*07:36JST NYの視点:市場は年内利下げ織り込むも、最近の原油高で年内の利下げ阻む可能性も
米労働省が発表した3月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.1%と、2月+0.4%から伸びが予想以上に鈍化し昨年12月来で最小となった。
前年比でも+5.0%と、2月+6.0%から予想以上に鈍化し21年5月来で最小となった。
エネルギー項目の大幅下落が指数を押し下げた。
連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として特に注視している変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.4%と、2月+0.5%から伸びが鈍化。
前年比では+5.6%と、2月+5.5%から伸びが拡大したが予想に一致しサプライズはなかった。
しかし、依然インフレ目標である2%を上回ったまま。
3月CPIを押し下げたエネルギー価格は最近の原油価格上昇で今後再びインフレを押し上げる可能性は除外できない。
FRBは3月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。
中堅銀行の破綻後、FRBは金融システムへの影響が最小に留まるとの見方から、計画通り25BPの利上げに踏み切った。
議事要旨では、金融危機を受けて、危機前には50BP利上げ支持していたメンバーは考えを変更し全メンバーが25BPの利上げを支持したことや利上げ打ち止めも協議したことも明らかになった。
また、スタッフは年末に経済が緩やかな景気後退入りを予想していることも明らかになった。
幾人かの当局者が政策の柔軟性の必要性を強調するなど、慎重な姿勢に転じた。
銀行の混乱は貸付や経済の成長、雇用、インフレを抑制する可能性が強いが影響は不明確との判断にとどまった。
■金融危機を受け(FOMC議事録3月開催分)
●危機前には50BP利上げ支持していたメンバーは考えを変更
●FRBメンバー、利上げ打ち止めも検討
●スタッフは年末に経済が緩やかな景気後退入りを予想
●景気は下向きリスク、インフレは上向きリスク
CPIの結果を受けて、ゴールドマンサックスは6月の利上げ予想を撤回。
短期金融市場は年内3回の利下げを織り込んだ。
しかし、最近の原油高からFRBはたとえ利上げを停止したとしても、利下げに転じることは困難な状況と見る。
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