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概要:世界銀行は今週開催の春季会合に合わせ、貧困国の深刻化する債務問題の解決に向けた取り組みを推進するとともに、債務再編を阻んでいる最大の障害の一部に対処するための具体案を国際通貨基金(IMF)と連携して提示する。
世界銀行は今週開催の春季会合に合わせ、貧困国の深刻化する債務問題の解決に向けた取り組みを推進するとともに、債務再編を阻んでいる最大の障害の一部に対処するための具体案を国際通貨基金(IMF)と連携して提示する。
世銀のマルパス総裁は9日のブログ投稿で、世銀・IMFおよび20カ国・地域(G20)議長国のインドがワシントンで主催する「グローバル・ソブリン債務ラウンドテーブル」の会合で提案を示す計画を明らかにした。
マルパス総裁は提案の一つとして、協議に関与する全債権国が一堂に会し、世銀・IMF合同の債務の持続可能性分析を共有することを挙げ、透明性の向上と情報共有の推進が、必要とされる債務救済の規模の算定に役立つと説明した。
途上国にとって2国間ベースで最大の債権国である中国が世銀・IMFの想定に疑問を呈し、債務再編プロセスに遅れを生じさせている経緯がある。
総裁はまた、債権国委員会の設立やファイナンス保証の提供、実際の再編合意の締結などの措置に関し明確なスケジュールを作成することで、再編プロセスを加速・強化することにもなると論じた。
このほか、再編プロセスの開始に当たり、債務返済を一時停止することにすれば、合意締結のインセンティブとなり、債務国の返済能力を守ることにつながるとしている。
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