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概要:米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが米企業にどのように影響するかを投資家が見極める中、明確な方向性が得られず、値動きの荒い展開となった。
[7日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが米企業にどのように影響するかを投資家が見極める中、明確な方向性が得られず、値動きの荒い展開となった。
米国株式市場は下落して取引を終えた。
S&Pは5営業日、ナスダックは4営業日続落。ナスダックは、モルガン・スタンレーのiPhone出荷目標引き下げを受けたアップルの下げや、生産減少を巡る懸念で売られた電気自動車(EV)大手テスラの下げに圧迫された。アップルは1.4%安、テスラは3.2%安。前日まで2営業日続落していたダウ工業株30種は横ばいで引けた。
金融業界幹部の悲観的な発言を受け、市場ではリセッション(景気後退)懸念が強まっている。
一方、雇用やサービスに関する堅調な指標を受けてFRBの利上げサイクルが長期化するのではないかという懸念も高まっている。
OANDAのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「政策当局が利上げペースを減速させようとする中で、データがそれに対応していないため、投資家は何が重要かを見極めようとしている」と指摘。
「市場は逆風と追い風のバランスを取ろうとしており、これが混乱を引き起こしている」と述べた。
S&P主要11セクターでは情報技術が0.5%安、通信サービスが0.9%安と下げが目立った。上昇したのはヘルスケアなどわずか3セクターだった。
エネルギーは5営業日続落。米原油先物が年初来安値に沈み、ロシアのウクライナ侵攻以降の上昇分を全て消失したことが重しとなった。
中古車販売カーバナは43%の大幅安。ウェドブッシュが投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に下方修正し、目標株価を1ドルに引き下げたことが嫌気された。
ユナイテッド航空も4.1%下落。複数の労働組合が労使交渉で団結すると表明した。
旅行関連株は全般的に軟調で、デルタ航空は4.4%安、アメリカン航空は5.4%安。クルーズ船運航のカーニバル、ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス、民泊サイト運営大手エアビーアンドビー、旅行予約サイト運営会社ブッキング・ホールディングスも軒並み下落し、1.7─4.4%安となった。
米取引所の合算出来高102億9000万株。直近20営業日の平均は109億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33597.92 +1.58 0.00 33556.40 33774.2 33503.67
前営業日終値 33596.34
ナスダック総合 10958.55 -56.34 -0.51 10963.95 11039.8 10910.62
前営業日終値 11014.89
S&P総合500種 3933.92 -7.34 -0.19 3933.28 3957.57 3922.68
前営業日終値 3941.26
ダウ輸送株20種 13767.89 -130.21 -0.94
ダウ公共株15種 972.78 -6.18 -0.63
フィラデルフィア半導体 2673.25 -0.28 -0.01
VIX指数 22.68 +0.51 +2.30
S&P一般消費財 1073.98 -5.14 -0.48
S&P素材 509.25 -1.25 -0.25
S&P工業 837.76 -1.15 -0.14
S&P主要消費財 791.81 +2.96 +0.38
S&P金融 573.10 -2.60 -0.45
S&P不動産 238.56 +0.61 +0.26
S&Pエネルギー 647.47 -1.88 -0.29
S&Pヘルスケア 1611.67 +13.54 +0.85
S&P通信サービス 164.99 -1.55 -0.93
S&P情報技術 2260.23 -11.69 -0.51
S&P公益事業 357.43 -1.69 -0.47
NYSE出来高 9.39億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27580 - 80 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 27585 - 75 大阪比
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