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概要:午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の138円半ば。月末で実需の売り買いが交錯した。市場では、11月月間のドル/円の下落率が6年半ぶりの大きさとなる見通しとなったことが話題となった。
[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の138円半ば。月末で実需の売り買いが交錯した。市場では、11月月間のドル/円の下落率が6年半ぶりの大きさとなる見通しとなったことが話題となった。
11月30日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の138円半ば。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2022年 ロイター/Rick Wilking)
ドルは朝方に日中高値となる138.95円をつけた後、仲値公示後にきょうの安値となる138.45円まで下落した。輸入企業のドル買いと、輸出企業の売りがぶつかり合った。「輸入企業は必要分のドル確保にとどまり、137円台を割れないと本格的な押し目買いも入りづらくなっている」(国内銀行)という。
実需の売買が一巡した後はこう着。米国時間のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を見極めたいとして、手控えムードが広がった。
「タカ派的な発言には反応しやすく、ドルは140円方向を目指す動きになりやすい」と、りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏は指摘する。ただ、ドルは上値の重い展開が続いており、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見るまでは、しっかりとした方向感は出てこない可能性もあるとみる。
きょうのニューヨーク市場終盤のレートが現在と同水準だと、今月月間のドル/円は前月末の148.75円から6.92%の下落と、2016年2月以来およそ6年半ぶりの大幅なドル安/円高を記録することになる。
主因は米国で行われている急速な利上げが今後鈍化するとの見方が強まり、ドルが広範に売られたこと。それでも、年初来の円の下落率は現在の水準で16.93%と、主要通貨間で今年、最も大きくドル高が進んだことに変わりはない。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 138.46/48 1.0347/51 143.29/33
午前9時現在 138.74/76 1.0322/26 143.22/26
NY午後5時 138.94/97 1.0337/41 143.26/30
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