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概要:[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げに歩調を合わせ、大幅利上げに動くという観測が高まっているものの、ECB当局者の間では今後の金利の道筋を巡り温度差が見られる。
[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げに歩調を合わせ、大幅利上げに動くという観測が高まっているものの、ECB当局者の間では今後の金利の道筋を巡り温度差が見られる。
欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げに歩調を合わせ、大幅利上げに動くという観測が高まっているものの、ECB当局者の間では今後の金利の道筋を巡り温度差が見られる。
FRBは1─2日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%ポイントの追加利上げに踏み切った。これまでに実施した「金融引き締めの累積効果」を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性を示唆しつつも、パウエル議長は記者会見で、金利をどの程度まで引き上げる必要があるかについては依然かなりの不確実性があり、従来予想を上回る可能性があるという認識を示した。
ラガルドECB総裁は3日、ラトビアの首都リガで開かれた会議で、FRBの政策決定は世界の市場に影響を与えるため注意を払う必要があるとしつつも、「われわれは似て非なるものであり、同じペースで(あるいは)同じ景気認識のもとで進むことはできない」と述べた。
同時に「われわれは金融市場、それより程度は小さいものの貿易を通じた政策の波及に影響を受ける。なぜなら明らかに為替レートは重要で、われわれがインフレを予測する上で考慮しなければならないからだ」と説明した。
パネッタ専務理事もECBの会合で、予想以上に大幅な利上げは経済成長や住宅価格、金融市場に過度な打撃を与えかねないと指摘。「予想を上回る大幅な利上げが、政策正常化の前倒しでなく、利上げの最終到達水準の上振れを示唆すると解釈されれば、資金調達の環境ひいては経済活動に意図する以上の影響を与えかねない」とし、ECBは慎重になるべきという認識を示した。
ECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀の総裁は、ECBがFRBと同様の動きに出ると想定すべきではないとけん制し、ユーロ圏の金利が米金利を下回るという市場の観測を支持した。
ポルトガル中銀のセンテノ総裁も、ECBが10月まで3回の会合で計200ベーシスポイント(bp)の利上げを実施たことに言及し、今四半期中にピーク到達が予想されるユーロ圏のインフレを抑えるのに必要な利上げは大方実施済みとの認識を示した。
一方、当局者の一角はより積極的な利上げを支持している。
ラトビア中銀のカザークス総裁は、ラガルド総裁も出席した会議で、「インフレ率を中期的に目標の2%まで下げるには、金利をかなり高くする必要があることは明らかだ」とし「年明けにいったん停止する必要はない」と述べた。
ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁もマドリードで開かれた会合で、「ECBはさらなる利上げを控えるべきでない。インフレ率を中期的な目標まで下げるために、さらに利上げを行う必要がある」と述べた。
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