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概要:クレジットカード参入の公表で注目されるメルカリが第1四半期決算を公表しました。2四半期連続の営業黒字とする一方、厳しいインフレのさなかにある米国事業についてはGMVがマイナス成長に。決算資料から現状を解説します。
メルカリの山田進太郎社長。画像は2022年6月期の通期決算会見時のもの。
出典:メルカリ2022年6月期通期決算説明会より
メルカリが2023年6月期の第1四半期決算を発表した。10月31日の決算公開に合わせて、メルカリはクレジットカード事業への参入も公表。100%子会社のメルペイが与信事業の強化を狙い、クレジットカード事業に参入することを明らかにした。
詳細は、11月8日に開催予定の事業戦略発表会で明らかにするという。
メルカリの直近四半期決算をまとめた。
営業益267%増、四半期黒字を継続
図内下線は編集部による加工。
出典:メルカリ2023年6月期第1四半期決算短信
6月決算のメルカリにとっては、今四半期は第1四半期決算にあたる。
連結売上高は400億円と四半期としては過去最高を更新し、営業益は前四半期に続き、連続の営業黒字となる、営業利益31億円を計上。純利益は4億1200万円と、純利益ベースでも「黒字」とした。
メルカリが決算ごとに示す成長指標の1つの「GMV」(流通取引総額)は、国内のメルカリ事業に関しては、成長率は鈍化しながらも、前年同期比+8%と成長は続けている。
国内メルカリ事業の成長指標の例。GMV(流通取引総額)は、成長率の鈍化はありながらも前年同期比+8%の成長。月間ユーザー数(MAU)も+5%で成長している。
出典:メルカリ2023年6月期第1四半期決算資料より
一方、気がかりなのが厳しいインフレにあるアメリカ(US)事業だ。前年同期比でGMV-5%とマイナス成長になった背景には「想定を上回るインフレによって、単価の上昇や消費者が生活必需品への支出を優先」したという事業環境の変化がある。
一方、US事業についてはインフレ影響などの消費者の防衛意識もあってマイナス成長となった。
出典:メルカリ2023年6月期第1四半期決算資料より
メルカリは決算発表FAQのなかで、US事業について、「現状のUSの事業環境を勘案し、成⻑と収益のバランスを改善させるために全費⽤の⾒直しに取り組んでおり、⼈件費を含めた固定費も対象としている」とする。US市場のポテンシャルは大きいとしつつも、事業環境の変化に対して、慎重に取り組む姿勢を明らかにしている。
Advertisementメルペイの「クレジットカード事業」はどうなるか
Fintech事業(メルペイ)として、クレジットカード事業に参入することは決算資料の中でも言及している。
出典:メルカリ2023年6月期第1四半期決算資料より
メルペイのクレジットカード事業の詳細は11月8日まで不明な部分は多いが、FAQの中では、プレスリリースとは少し違う形で、事業の概略について言及している。
FAQによると、新規参入するクレジットカードは「メルカリユーザーに向け」たもので、「⼀般的なクレジットカード機能とメルカリグループならではの売上⾦をより便利に利⽤できる機能」を提供するとしている。
物理的なクレジットカードで、メルカリの売上金も何らかの形で利用できるサービス形態である可能性は高い。
なお、2022年6月期の通期決算で注目された不正取引の影響額は、2022年6月期第4四半期に16億円だった物が、今四半期は7億円に減少。前回の通期決算で明言した通り、今後も順調に減少していく見通しを明らかにしている。
もっと知る
メルカリ「成長鈍化」鮮明…山田進太郎CEO「マーケットは急激に変化している」:通期決算
(文・伊藤有)
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