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概要:イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカンリフ副総裁は28日、暗号資産(仮想通貨)を支えるブロックチェーン技術を使い、全ての金融市場で即時の取引と決済を行うことは、課題を考えると望ましくないとの見解を示した。
イングランド銀行のカンリフ副総裁は28日、暗号資産(仮想通貨)を支えるブロックチェーン技術を使い、全ての金融市場で即時の取引と決済を行うことは、課題を考えると望ましくないとの見解を示した。
[ロンドン 28日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカンリフ副総裁は28日、暗号資産(仮想通貨)を支えるブロックチェーン技術を使い、全ての金融市場で即時の取引と決済を行うことは、課題を考えると望ましくないとの見解を示した。
カンリフ氏は、取引と決済に対する新しい方法は、規制当局が既存のシステムに期待するのと同水準の弾力性を保証する必要があると指摘した。
即時決済は取引が成立した時点で現金と証券がそろっている必要があり、ブロックチェーンに基づく基盤と既存技術がどのように連携するか不透明だと述べた。
カンリフ氏は、金融業界団体の欧州金融市場協会(AFME)が開いた会合で「実行前にエラーを特定したり、修正したりする時間がない。要するに全ての市場で取引と決済が完全に瞬時に実行するのは望ましくない可能性がある」と語った。
株式や債券の取引は現在、取引の2営業日後に決済されている。リスクの高いエクスポージャーが生じ、その間に市場が大きく動く可能性があり、銀行は保証金や資本金でカバーする必要がある。
米国は2024年3月を期限に、決済を取引の1営業日後に短縮する予定。欧州にも同調するように圧力をかけている。
コストとリスクを削減するため、分散型台帳技術やブロックチェーンを使って取引と決済を瞬時にする実験計画は既に実施されている。
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