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概要:投資家は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ退治の決意を一層強化する事態に身構えている。カンザスシティー地区連銀が25─27日に開催する経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で彼らが想定しているのは、パウエルFRB議長が26日の講演で、引き締めに積極的とのメッセージを発し、来年の利下げ期待を打ち消す展開だ。
ロイター編集
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[ニューヨーク 24日 ロイター] - 投資家は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ退治の決意を一層強化する事態に身構えている。カンザスシティー地区連銀が25─27日に開催する経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で彼らが想定しているのは、パウエルFRB議長が26日の講演で、引き締めに積極的とのメッセージを発し、来年の利下げ期待を打ち消す展開だ。
8月24日、投資家は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ退治の決意を一層強化する事態に身構えている。米首都ワシントンで7月27日撮影(2022年 ロイター/Elizabeth Frantz)
17日公表された7月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は当初、市場でFRBが幾分ハト派寄りになったと受け止められ、株高と債券利回りの安定につながる場面があった。その後、市場はこうした解釈を見直した。結局17日からこれまでに、S&P総合500種は約3.8%下落し、米10年国債利回りはおよそ10ベーシスポイント(bp)上昇して再び節目の3%を超えた。米金融政策の変化に最も敏感な通貨ペアとされるドル/円は1.7%前後上昇している。
このタイミングで行われるパウエル氏の講演は市場の神経質なムードを9月の次回FOMCまで持続させる内容になる可能性がある。
スタンダード・チャータードのグローバルG10FX調査・北米マクロ戦略責任者スティーブン・イングランダー氏は「市場にとっては警戒と不安がテーマになっている。パウエル氏が何かタカ派的な発言をして、あなたが株ないし新興国通貨を買っているとすれば、あっという間に3%の損失に見舞われる。だからジャクソンホール会議を前に、誰もリスク(資産)は買おうとしていない」と述べた。
フェデラルファンド(FF)先物は7月FOMC議事要旨公表の1週間前、9月に75bpの利上げがあると想定していた。足元はそれに比べるとやや後退したとはいえ、引き続き50bp利上げが実施される確率が51%あると見込んでいる。
一方、ユーロドル先物市場では、22日時点の限月間スプレッドに基づくと、来年3月から12月までの間に少なくとも1回の利下げが織り込まれた。政策金利のピークは来年3月の3.9%という見立てだ。
しかしシンプリファイ・アセット・マネジメントのマネジングパートナー、ハーリー・バスマン氏は、ユーロドル先物の想定を「的外れだ」と指摘。「利上げという観点ではFRBは市場が考えているよりも踏み込むと思う。物価上昇率が来年中に2-3%に収まるとは考えていない。そうならないことは織り込み済みだ」と主張した。
今年7月は燃料費が下がったため消費者物価指数(CPI)は横ばいにとどまり、インフレ鈍化シナリオの根拠を強めた。一方で基調的な物価上昇圧力は高いままだ。
バスマン氏は「まず基本として住宅価格は10─20%上がっている。そして帰属家賃は向こう6カ月から9カ月は上昇が続く。つまり実際に報道されるCPIは今後1年上がり続ける」と説明する。
<景気に配慮するか>
スタンダード・チャータードのイングランダー氏は、FRBは物価上昇率を2%の目標まで抑えるために何でもするだろうが、今後数回のFOMCで全ての利上げを実行するわけではないとの見方をしている。「FRBはこんな言い方をするのではないか。すなわち『われわれはできるだけ長く、できるだけ高い水準まで金利を引き上げなければならない。だが次の2回から3回の会合でそれをやる必要はない』」という。
それでも米商品先物取引委員会(CFTC)が19日発表した最新データとロイターの計算によると、安全な避難先とされるドルに対する投機筋の買い持ち規模は過去4週間で初めて増加。イングランダー氏は「ジャクソンホール会議が迫るとともに市場がパニックの度合いを強めている」と指摘した。
米経済の勢いが弱まっているとの理由でFRBは引き締めペースを緩める余地があると考える市場参加者が一定数いるのも間違いない。
LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏が引き合いに出したのは1990年代半ばの金融引き締め局面だ。当時米国の労働市場が軟化し、FRBは経済情勢を注視しながら政策金利を据え置く対応を見せた。
ローチ氏は「FRBが(経済の)ソフトランディングにこだわる可能性は残っている」と話す。
もっともシンプリファイのバスマン氏にとって、米経済のソフトランディングはもはや基本シナリオと言えず、景気後退(リセッション)が確実に視野に入ってきている。「だから市場の人々は『火災保険』を購入したいのだ。私は金利について熱狂的な弱気派であり、10年国債利回りであれFF金利であれ、4%もしくはそれ以上に上がるというシナリオは妥当だとみている」と言い切った。
(Gertrude Chavez-Dreyfuss記者)
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