简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:[29日 ロイター] - <為替> ドルが3週間ぶりの安値を付けた。経済指標がまちまちとなる中、リセッション(景気後退)を巡る警戒感がインフレ懸念を上回った。 アナリストによると、月末のポジション調
[29日 ロイター] - <為替> ドルが3週間ぶりの安値を付けた。経済指標がまちまちとなる中、リセッション(景気後退)を巡る警戒感がインフレ懸念を上回った。
アナリストによると、月末のポジション調整もみられたという。
米商務省が29日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前月比1.0%上昇し、2005年9月以来の大きさとなった。前年同月比でも6.8%上昇し、伸び率は1982年1月以来の大きさとなった。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比0.6%上昇。5月は0.3%上がっていた。
これを受け、ドルは序盤に上昇していたが、その後に発表された米ミシガン大学の7月の消費者信頼感指数調査での消費者の1年先の期待インフレ率(確定値)が5.2%と2月以来の低水準に鈍化したことを受け、ドル買いが失速した。
アクション・エコノミクスによると、7月のシカゴ景気指数が52.1と23カ月ぶりの低水準に落ち込んだこともドルの重しになったという。
午後の取引で、ドル指数は0.3%安の105.89。一時105.53と3週間ぶりの安値を付けた。
決済会社コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「インフレ率と成長率が弱まる時期に備え、ポジション整理がみられた」と指摘。来週の米雇用統計によってボラティリティーが高まる可能性があるとした。
米労働省が29日発表した第2・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.3%上昇した。第1・四半期(1.4%上昇)からわずかに減速したものの、ロイターがまとめたエコノミストの予想(1.2%上昇)を上回り、雇用情勢の強さが引き続き賃金を押し上げていることを示した。
この日の経済指標を受け、短期金利先物市場が織り込む、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイント(bp)の利上げ確率は72%、75bpの利上げ確率は28%となった。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.0213ドル。ドル/円は0.7%安の133.42円だった。
<債券> 長期債利回りが低下した。朝方発表された個人消費支出と雇用コスト指数でインフレが根強いことが確認され、連邦準備理事会(FRB)が物価対応に金融引き締めを続けるなか、米経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が高まった。
労働省発表の第2・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前年比5.1%上昇。賃金・給与は前年比5.3%上昇。共に現行の統計が開始された2001年以降で最大の伸びとなった。
また商務省発表の6月の個人消費支出(PCE)は前月比1.1%増。PCE価格指数は1.0%上昇し、2005年9月以来の大きさとなった。
シーポート・グローバル・ホールディングス(コネティカット州)のマネジング・ディレクター、トム・ディ・ガロマ氏は「市場は景気後退入りをすでに織り込んでいる」とし、「誰もがインフレが一段と悪化すると恐れている」との見方を示した。
10年債利回りは5.7ベーシスポイント(bp)低下の2.624%。週初の2.845%から低下した。7月全体では33bp低下。1カ月の低下としては2020年3月以来の大きさとなる。
一方、2年債利回りは11bp上昇の2.889%。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス26.6bpと、一時のマイナス14.70bpから拡大し、長短の国債利回りが逆転する「逆イールド」が一段と進んだ。
ホームステッド・アドバイザーズ(バージニア州)の債券部門責任者マウリシオ・アグデロ氏は「成長見通しの悪化にFRBが対応せざるを得なくなるとの見方から、市場では現在、FRBは来年利下げに転じるとの観測が織り込まれている」とし、「逆イールドは当面解消しない」との見方を示した。
30年債利回りは7.8bp低下の2.961%。 10年物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、10年物が2.528%に上昇した。
<株式> 続伸。アップルやアマゾン・ドット・コムの明るい業績見通しを好感し、S&P総合500種とナスダック総合は2020年以来の大幅な月間上昇率を記録した。
S&Pを構成する大半のセクターが上昇して取引を終了。エネルギーの上昇が目立ち、4.5%高となった。石油大手のシェブロンは8.9%、エクソンモービルは4.6%それぞれ上昇。両社の第2・四半期決算は、原油と天然ガス価格の急騰を受け、過去最高の利益を計上した。
アップルは3.3%高。高インフレが消費支出を圧迫する中でもiPhoneに対する需要は堅調で、部品不足も緩和しているという見方を示した。第3・四半期(6月25日まで)決算は、利益と売上高がそろって市場予想を上回った。
アマゾンも10.4%高。有料会員「プライム」の会費を引き上げを追い風に第3・四半期の増収を予想した。第2・四半期売上高も市場予想を上回った。
チェリー・レイン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「アマゾンとアップルの業績は両社が厳しい時期を乗り切っている様子を示し、相場を支援した」と述べた。
主要株価3指数は軒並み、月間および週間で上昇。S&Pは7月に約9.1%上昇し、20年11月以来の高い伸びとなった。ナスダックも約12.3%高と、月間の伸びとしては20年4月以来の高さ。
一方、インテルは8.6%安。パソコンに搭載される半導体の需要低迷を反映し、売上高と利益の通期見通しを下方修正。第2・四半期決算は予想を下回った。
これまでにS&P総合500種構成銘柄のうち279社が決算を発表。そのうち77.8%が市場予想を上回った。
米取引所の合算出来高は113億5000万株。直近20営業日の平均は107億9000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.92対1の比率で上回った。ナスダックでも1.44対1で値上がり銘柄数が多かった。
<金先物> 景気先行き不透明感を背景とした買いに続伸した。中心限月12月物の清算値 (終値に相当)は前日比12.60ドル(0.71%)高の1オンス=1781.80ド ル。週間では54.40ドル(3.15%)上昇した。
<米原油先物> 有力産油国の生産方針をめぐる協議に関心が向かう中、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比2.20ドル(2.28%)高の1バレル=98.62ドル。10月物は2.10ドル高の96.75ドルだった。
ドル/円 NY終値 133.19/133.22
始値 133.23
高値 134.59
安値 133.18
ユーロ/ドル NY終値 1.0218/1.0222
始値 1.024
高値 1.0242
安値 1.0147
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*10.00 3.0122%
前営業日終値 96*25.50 3.0390%
10年債(指標銘柄) 17時05分 101*27.50 2.6577%
前営業日終値 101*21.00 2.6810%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*10.25 2.6811%
前営業日終値 100*07.00 2.7030%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*06.75 2.8905%
前営業日終値 100*07.63 2.8770%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 32845.13 +315.50 +0.97
前営業日終値 32529.63
ナスダック総合 12390.69 +228.10 +1.88
前営業日終値 12162.59
S&P総合500種 4130.29 +57.86 +1.42
前営業日終値 4072.43
COMEX金 12月限 1781.8 +12.6
前営業日終値 1769.2
COMEX銀 9月限 2019.7 +32.9
前営業日終値 1986.8
北海ブレント 9月限 110.01 +2.87
前営業日終値 107.14
米WTI先物 9月限 98.62 +2.20
前営業日終値 96.42
CRB商品指数 292.0616 +3.0388
前営業日終値 289.0228
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。