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概要:[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;26423.11;+86.45TOPIX;1886.87;+3.57[後場の投資戦略]前場の東証プライム市場の出来高は4億株台の前半、売買代金は1兆円をわず
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;26423.11;+86.45TOPIX;1886.87;+3.57
[後場の投資戦略]
前場の東証プライム市場の出来高は4億株台の前半、売買代金は1兆円をわずかに上回る程度にとどまり、今晩の米6月CPIを前に東京市場は全般模様眺めムードが漂っている。
前日の米株式市場では、CPIが前年比で+10.2%になったとの偽造のリーク報道を受けて終盤に下げ幅を広げていたことから、多少の上振れに対する耐性はついているだろう。
また、足元のコモディティ価格の下落基調を背景に6月がインフレのピークとの期待も高まっている。
一方で、インフレの背景が供給サイドから需要サイドへと移りつつあることや、CPIの構成比で3割を占める住居費が、遅行性もあってまだ伸びが続くと考えられることから、インフレピークアウトに疑念をもつ向きも多い。
また、前日に石油輸出国機構(OPEC)が発表した市場見通しによれば、来年の世界石油需要の伸びは供給の拡大分を日量100万バレル上回る予測となっており、需給逼迫が緩和されることはないもよう。
欧州ではロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプラインが定期検査で供給が止まっており、検査終了後も供給停止が続けられる可能性も指摘されている。
今後、多方面での原材料のもととなる原油価格が再び急騰する可能性も拭い切れないだろう。
一部の金融機関では、CPIが下振れれば素直に好感、上振れてもインフレ頭打ちへの期待が高まるとの見立てから、いずれにしても発表直後はあく抜けするだろうと予想しているところもあるようだ。
しかし、CPIの上振れ度合いや構成項目の内容次第では、ピークアウト期待が再び縮小する可能性もある。
あく抜けの確度はそこまで高くないと思われ、今はまだ様子見に徹することが肝要だろう。
後場も、今晩の米国市場の動向を見極めたいとの思惑から、日経平均は前日終値近辺でのもみ合いが続きそうだ。
(仲村幸浩)
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