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概要:12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。 米インフレ高進で連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速姿勢が見込まれ、ドル買いは継続。 また、日本政府は円安けん制も、日銀の緩和政策堅
12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。
米インフレ高進で連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速姿勢が見込まれ、ドル買いは継続。
また、日本政府は円安けん制も、日銀の緩和政策堅持による円売り地合いは続きそうだ。
前日の取引で米10年債利回りの上昇を受けたドル買いが優勢となり、ドル・円は2015年6月以来の高値となる125円70銭台に浮上。
ただ、ユーロ・ドルが小幅に買い戻され、ドル・円の一段の上昇を阻止。
本日アジア市場では鈴木俊一財務相の円安けん制発言を受け、ドル・円は125円前半に失速する場面もあった。
ただ、日米金融政策の違いに着目したドル買い・円売りの流れに変わりはなく、クロス円もおおむね同様の値動きとなった。
この後の海外市場は、ドル買い地合いとなりそうだ。
注目の米3月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.4%と前月の+7.9%からさらに上昇すると予想され、次回5月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅拡大やバランスシート縮小への思惑が広がりやすい。
ブレイナードFRB理事が討論会で改めてタカ派的なスタンスを示すとみられ、金利高・ドル高は続く。
ドル・円は「黒田シーリング」が意識されるものの、上昇基調を維持するとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・4月ZEW景気期待指数(予想:-48.5、3月:-39.3)
・21:30 米・3月消費者物価指数(前年比予想:+8.4%、2月:+7.9%)
・01:10 ブレイナード米FRB理事欧論会討論会参加(経済)
・02:00 米財務省・10年債入札
・03:00 米・3月財政収支(予想:-1855.00億ドル、21年3月:-6596.03億ドル)
・07:45 バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加(経済)
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