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概要:[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米株式市場は巨大企業の決算で明暗が分かれ、相場が乱高下している。投資家は今後、銘柄をますます厳しく選別するようになり、株価のボラティリティー(変動率)は高止まりし
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米株式市場は巨大企業の決算で明暗が分かれ、相場が乱高下している。投資家は今後、銘柄をますます厳しく選別するようになり、株価のボラティリティー(変動率)は高止まりしそうだ。
1月の米国株は、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派化したことで、ナスダック総合指数が9%、S&P500種総合指数が5.3%と、それぞれ大幅下落した。多くの市場参加者は、2月に入れば巨大IT企業の決算が相場を幾分下支えすると期待していた。
しかし、2月1週目にIT大手各社が発表した決算は、投資家を叩きのめした。
ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「幅広く所有されている銘柄が急変動を続けるようなら、投資家は市場に愛想を尽かすのではないかと心配だ」と言う。「1つ確かなのは、ボラティリティーが今後も高止まりすることだ」
「恐怖指数」の異名を持つCBOEボラティリティー指数は3日、1週間ぶりの高水準に上昇した。メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の決算が失望を誘い、同社株が26.4%も下がって時価総額が約2000億ドル吹き飛んだからだ。米上場企業が1日に失った時価総額として過去最大となった。
しかし、3日の取引終了後にアマゾン・ドット・コムがプライム会員の会費引き上げを発表すると、投資家はこれを好感。同社株は時間外取引で急騰し、株価指数先物もそれにつれて値上がりした。
これに先立つ1日には、グーグルの親会社アルファベットが過去最高の売上高を発表し、株価は急上昇していた。
こうした荒い値動きは、今後数週間の市場の前触れかもしれない。巨大IT株は、新型コロナウイルスの感染が世界的に大流行した過去2年間に大きく上昇した。しかし、利上げが視野に入った今、投資家は悪材料を見過ごさなくなり、こうした割高株の魅力はあせるかもしれない。
フェデレーテッド・ハーミーズのポートフォリオマネジャー、フィル・オーランド氏は「市場は非常に不安定になっており、悪い決算を発表すれば市場に罰せられることを覚悟しなければならなくなる」と指摘。「この流れに逆らえるのは、市場予想を上回る決算を出し、より力強い業績見通しを示せる企業だ」と語った。
情報会社リフィニティブのデータによると、決算がアナリスト予想を上回った度合いを示す「サプライズ・ファクター」は昨年第4・四半期に8.8%と、前年同期の16%から低下した。メタが属する情報サービスセクターは24.3%から6.1%に急低下している。
<価格決定力が鍵>
企業ごとに明暗が分かれているため、投資家は銘柄を慎重に選ぶようになっている。
ヘネシー・テクノロジー・ファンドのポートフォリオマネジャー、ジョシュ・ウェイン氏が注目するのは、インフレ率が高まる中でも強い価格決定力を持つ企業だ。コモディティー価格や賃金が上がっても値上げによって利ざやを維持、もしくは拡大する力が重要になる。
ウェイン氏は、マイクロソフトやオラクルのように主に企業を相手にする企業と、映画配信のネットフリックスやメタのように競争が激化する消費者向けサービスに依存する企業の間で、格差が広がると予想している。
「ビジネスの周りに広い堀を巡らせている企業がアウトパフォームする局面だ」とウェイン氏は話し、自身が強気見通しを抱いている銘柄として、半導体大手エヌビディアやアルファベットを挙げた。
ケイン・アンダーソン・ラドニックのポートフォリオマネジャー、ジュリー・ビール氏が着目するのは、12─1月にハイテク株が全面安となった際に売られた、ニッチな市場を持つソフトウエア企業だ。
同氏が保有するそうした株の1つ、不動産や損害保険会社向けにクラウドソフトウエアを提供するダック・クリーク・テクノロジーズは年初の水準を約17%下回って推移している。
「私は1月に大損害を被ったが、今なら強い価格決定力のある企業を買い直すことができる」とビール氏は語った。
(David Randall記者)
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