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概要:米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は15日、同日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入終了の前倒しを決めたが、バランスシートの縮小開始については何も決定していないと述べた。
ロイター編集
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12月15日、米FRBのパウエル議長は、同日まで開いたFOMCで資産購入終了の前倒しを決めたが、バランスシートの縮小開始については何も決定していないと述べた。ニューヨーク証取で撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)
[15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は15日、同日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入終了の前倒しを決めたが、バランスシートの縮小開始については何も決定していないと述べた。
FRBは14─15日のFOMCで、約8兆2000億ドルとなっているバランスシートの拡大を3月半ばまでに終了すると決定。11月に発表した当初のテーパリング(量的緩和の縮小)計画から、終了時期を約3カ月前倒しした。
パウエル議長はFOMC後の記者会見で、保有資産をその後どうするかは決まっていないと説明。3月からバランスシートを横ばいで維持すれば、「さらなる緩和」にはならないものの、これまでに購入した資産の保有継続で引き続き緩和が提供されると強調した。
その上で「縮小開始の時期については何も決定していない」とし、「今後の会合で検討する決定事項だ」と述べた。
今回のテーパリングはFRBにとって2回目で、前回2014年と比べて約半分の期間で終了することになる。
14年のテーパリング後、FRBは満期債の償還金再投資で約3年にわたりバランスシートの規模をほぼ横ばいに維持した。その後、償還金の一部を再投資せずに保有資産を縮小させる「量的引き締め(QT)」を開始したが、19年に停止した。
パウエル議長は「前回の(縮小)局面で起きたことは興味深く、参考になるという意見が出た」としながらも、「今回はある程度状況が異なるとの指摘もあり、そうした違いがバランスシートに関する今回の決定に反映されるだろう」と述べた。
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