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概要:日銀が25日公表した10月の企業向けサービス価格指数は前年比1.0%上昇となり、8カ月連続で上昇した。「運輸・郵便」が押し上げ方向に寄与。プラス幅は前月の0.9%から小幅に拡大し、基調として緩やかな回復が続いている。
11月25日、 日銀が公表した10月の企業向けサービス価格指数は前年比1.0%上昇、前月比0.4%上昇となった。
[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日公表した10月の企業向けサービス価格指数は前年比1.0%上昇となり、8カ月連続で上昇した。「運輸・郵便」が押し上げ方向に寄与。プラス幅は前月の0.9%から小幅に拡大し、基調として緩やかな回復が続いている。
最も押し上げに寄与した運輸・郵便のうち、「外航貨物輸送」が前年比52.0%の大幅上昇となった。経済再開に伴って石油、石炭、鉄鉱石などの荷動きが回復。検疫強化の影響による供給制約も値上がりの要因になった。「こん包」では、鉄や木材などこん包用資材の価格上昇を転嫁する動きもみられたという。
「広告」、「諸サービス」、「不動産」、「情報通信」、「金融・保険」、「リース・レンタル」などもプラス方向に寄与した
公表している146品目のうち、前年比で上昇したのは78品目、下落したのは34品目だった。上昇品目数が下落品目数を44品目上回った。
前月比では0.4%上昇だった。
緊急事態宣言の解除に伴う需要回復の動きが「宿泊サービス」など一部にみられたものの、新型コロナウイルス感染症への警戒感も残る中で、「それほど大きな需要増加の動きにはならなかった」(日銀の担当者)との指摘も出ていた。
(杉山健太郎 編集:田中志保)
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