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概要:イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、12月に利上げが決定される可能性が高まっているが、ピル氏自身は最終的な判断を下したわけではないと述べた。また、市場はより長期的な視点を重視したほうが良いと主張した。
イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、12月に利上げが決定される可能性が高まっているが、ピル氏自身は最終的な判断を下したわけではないと述べた。10月31日、ロンドンの英中銀前で撮影(2021年 ロイター/Tom Nicholson)
[ブリストル(英国) 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、12月に利上げが決定される可能性が高まっているが、ピル氏自身は最終的な判断を下したわけではないと述べた。また、市場はより長期的な視点を重視したほうが良いと主張した。
英中銀は今月4日の金融政策委員会(MPC)で、7対2で政策金利を過去最低の0.1%に据え置くことを決定。9人の金融政策委員のうち、ラムスデン副総裁とソーンダース委員が15ベーシスポイント(bp)の利上げを提案していた。
ピル氏はブリストルで開催された経済会議で、時期は未定だとしても15bpの利上げが英中銀の最初の引き締め政策と想定して良いかとの質問に対し、肯定することはできないと回答。MPCメンバー2人の利上げ提案は「個人的なレベルでの不確実性を反映した」ものであり、ピル氏も個人的に現状を評価していくとした。
また25bpずつの利上げが好ましいが、異なる幅での利上げが適切な場合には25bpずつの利上げを実施する必要はないとした。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時にはダウンサイドリスクが大きかったが、それとは対照的に経済成長とインフレには両面のリスクがあるため、金融政策に関するコミュニケーションは一段と複雑になっていると指摘。英中銀は市場がより中期的な見通しとリスクの二面性に一段と注目するように「訓練する」ことを望んでいるものの、正確な利上げ時期について不確実性があるため、ある程度のボラティリティーは避けられないとした。
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