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概要:ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は3日に公表した金融安定報告で、新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、ニュージーランドの金融システムは強靭さを保っているとの認識を示した。ただ世界的なインフレリスクの高まりにより、急激な引き締めを余儀なくされる可能性があると警告した。
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は3日に公表した金融安定報告で、新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、ニュージーランドの金融システムは強靭さを保っているとの認識を示した。2019年4月撮影(2021年 ロイター/Charlotte Greenfield)
[ウェリントン 3日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は3日に公表した金融安定報告で、新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、ニュージーランドの金融システムは強靭さを保っているとの認識を示した。ただ世界的なインフレリスクの高まりにより、急激な引き締めを余儀なくされる可能性があると警告した。
報告書は「世界的なインフレのリスクが高まる中、すでに引き伸ばされた資産価格は、世界的な金利上昇による逆風にさらされている」と指摘。
インフレ圧力が増大していることで、一部の中央銀行は金融刺激策の段階的な解消に着手している一方、現在のインフレはおおむね一過性のものとして看過している中銀もあるとし、「インフレ圧力が根強く、インフレ期待が上向けば、金利の上昇ペースが加速する可能性がある」と警告。「成長率の低下と相まって、こうしたシナリオは資産評価の低下を招き、金融環境の急激な引き締めにつながる可能性がある」とした。
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