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概要:来週の外為市場では、高止まりする米長期金利を背景にドルは底堅く推移するとみられている。欧州中央銀行(ECB)理事会後の会見で、ユーロ圏の金利上昇を抑制するような発言が出た場合は、ユーロ売り圧力が強まりやすくなる。一方、日銀の金融政策決定会合については大きな波乱はないとの見方が優勢だ。
来週の外為市場では、高止まりする米長期金利を背景にドルは底堅く推移するとみられている。写真は、ドル、円、人民元などの紙幣。2
[東京 22日 ロイター] - 来週の外為市場では、高止まりする米長期金利を背景にドルは底堅く推移するとみられている。欧州中央銀行(ECB)理事会後の会見で、ユーロ圏の金利上昇を抑制するような発言が出た場合は、ユーロ売り圧力が強まりやすくなる。一方、日銀の金融政策決定会合については大きな波乱はないとの見方が優勢だ。
予想レンジはドルが113.00━115.00円、ユーロが1.1500―1.1700ドル。
上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は、ドル/円の下落時には押し目買いが入り底堅さが維持されると予想する。「株価や原油先物価格の下落によるリスク回避の円買いが一時的に強まったとしても、ドル/円は持ちこたえるのでないか」という。
阪井氏は、金利上昇・株高・原油高の3拍子が揃えば、ふたたび115円を試す展開になる可能性がある、としながら、「114円後半から115円まではオプション関連の売りや短期筋による利益確定売りも出やすい」とみている。
28日のECB理事会については、主要な政策変更は予想されていない。ただ、足元のユーロ圏の金利はインフレ懸念から、ECBがフォワードガイダンスを強化する前の水準へ上昇している。
みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏は「金利上昇をけん制するような発言や9月のECB理事会でペースを減速した債券買い入れの再加速を示唆するなど、金利低下につながれば、ユーロの売り圧力が強まりやすい」と指摘する。
足元のユーロ/ドルは1.15ドル前半が下値支持線とみられ、ユーロ売り/ドル買いが進んだとしても、節目の1.15ドルを割り込むような展開にはならないとみられている。
27―28日の日銀金融政策決定会合については大きな波乱はないとみられている。注目は会合後の黒田総裁の会見で、円安をけん制する発言が出るかどうか市場は神経質になっている。このほか、27日にカナダ中央銀行の政策金利発表、28日に第3・四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値が予定されている。
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