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概要:米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は29日、連邦準備理事会(FRB)は年末までに資産買い入れペースの縮小を開始することが可能だが、利上げにはまだ「長い道のり」があると述べた。
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は29日、連邦準備理事会(FRB)は年末までに資産買い入れペースの縮小を開始することが可能だが、利上げにはまだ「長い道のり」があると述べた。2月撮影撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は29日、連邦準備理事会(FRB)は年末までに資産買い入れペースの縮小を開始することが可能だが、利上げにはまだ「長い道のり」があると述べた。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でのオンライン講演後、記者団に対し「年末までに想定通りの経済状況が続くのであれば、年後半には『実質的な一段の進展』という目標に達し、(資産買い入れペースの)縮小を開始するのが適切になる」とした。
その上で、FRBが利上げの基準として設定している完全雇用と持続的な2%のインフレ率を来年中に達成できれば「米経済にとって素晴らしい勝利になる」が、「そのような事態にはならないだろう」と述べた。
また、労働市場では約600万人が依然として職に就いていないとしたほか、インフレ高進については予想以上に長引いており、上昇圧力は来年に入っても緩和されないかもしれないが、状況を見守るのが「適切」とした。
オンライン講演では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に浮き彫りとなった米国内の経済的機会や富などの格差について言及。このような格差は過去30年間で約23兆ドルの経済的損失をもたらしたとし、教育や金融への不平等なアクセス、企業や政府における多様性の欠如は経済の生産性を蝕んでいるとした。
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