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概要:6日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比510円06銭高の2万9638円17銭となり、続騰した。政治面での変化を受けて投資家心理が改善、前週末に一変した好地合いを引き継ぎ上値追いの展開となった。TOPIXは連日で年初来高値を更新し、約31年ぶりの高値水準となっている。
6日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比510円06銭高の2万9638円17銭となり、続騰した。写真は東京証券取引所。2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 6日 ロイター] - 6日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比510円06銭高の2万9638円17銭となり、続騰した。政治面での変化を受けて投資家心理が改善、前週末に一変した好地合いを引き継ぎ上値追いの展開となった。TOPIXは連日で年初来高値を更新し、約31年ぶりの高値水準となっている。
3日米国株式市場はナスダック総合指数が上昇し最高値を更新。ダウ工業株30種とS&P総合500種指数は小幅安で取引を終了した。米雇用統計を受け景気回復のペースを巡って不安が広がる一方、目先のテーパリング(量的緩和の縮小)観測は後退するなど、まちまちの心理になった。
テーパリングの観測後退も好材料となったものの、それ以上に日本株にポジティブに働いたのが政治面での変化。市場では「総裁選により自民党の露出度が高まることが衆院選で与党に有利に作用するほか、経済政策の議論が刺激的になる可能性があり、これらによって当面の株価上昇が期待できるようになった」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)とみられている。
また「テクニカル面では、上値の節目をすべて突破した格好となり、投資家心理が大きく好転した」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれ、前週末の好地合いを引き継ぎ、全体的に上値を追う展開となっている。
TOPIXは1.14%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5925億8800万円と膨らんでいる。東証33業種では、海運業、証券業、情報・通信業などが上昇し、値下がりしたのは電気・ガス業など4業種にとどまった。
個別では、日本郵船が年初来高値を更新し、東京エレクトロンが5万円を回復。トヨタ自動車のほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングも上昇した。半面、INPEXがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1289銘柄、値下がりが788銘柄、変わらずが109銘柄だった。
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