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概要:日銀の中村豊明審議委員は25日午後、宮崎県金融経済懇談会後の記者会見で、半導体不足が世界経済の回復にとってのリスク要因のひとつになってきたと指摘した。
8月25日、日銀の中村豊明審議委員は宮崎県金融経済懇談会後の記者会見で、半導体不足が世界経済の回復にとってのリスク要因のひとつになってきたと指摘した。日銀本店で昨年7月撮影(2021年 時事通信)
[東京 25日 ロイター] - 日銀の中村豊明審議委員は25日午後、宮崎県金融経済懇談会後の記者会見で、半導体不足が世界経済の回復にとってのリスク要因のひとつになってきたと指摘した。
新型コロナウイルスワクチン接種の進展と医療体制の強化が進めば問題は解消すると見込みつつも、今年中に半導体不足が解消に至るのは難しいとの見方を示した。
日立製作所出身の中村委員は「東南アジアの工場が稼働停止となると半導体のチップができない。コロナの影響で操業が止まると(供給不足が)長引く可能性がある」と述べた。
中村委員は午前のあいさつで、コロナ感染の再拡大でサービス消費のペントアップ需要が高まる時期が後ずれしたとの見方を示した。会見では、需要が高まるのは当初は夏休みと見込んでいたが、それが年末年始か春休みに後ずれすると予想した。
一方、ワクチン接種の進展などを挙げ「景気の下振れは注意しなければいけないが、底割れにはならないとみている」と述べた。
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