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概要:債券利回り急低下で、フランクリン・テンプルトンのマイケル・ハッセンスタブ氏ほど苦境に立っている著名投資家はほとんどいない。「テンプルトン世界債券ファンド」を含め総額約1150億ドル(約12兆2500億円)を運用する同氏は、10年に及んでいる低金利時代が終わるとの信念の下に、米国債をショートしている。
債券利回り急低下で、フランクリン・テンプルトンのマイケル・ハッセンスタブ氏ほど苦境に立っている著名投資家はほとんどいない。「テンプルトン世界債券ファンド」を含め総額約1150億ドル(約12兆2500億円)を運用する同氏は、10年に及んでいる低金利時代が終わるとの信念の下に、米国債をショートしている。
同氏が正しければ、世界経済は好転し、中央銀行は遂に金利を金融危機以前の状態に戻すことができ、債券利回りの低下も止まるだろう。しかし、これまでのところ景気もハッセンスタブ氏の旗色も芳しくない。米金融当局は2015-18年に利上げをしてきたが、今年は利下げに転じている。テンプルトン世界債券ファンドのここ1カ月の運用成績はマイナス4.8%。これまでは新興市場通貨の保有が損失を一部補っていたが、アルゼンチン・ペソ急落を受け最近は新興市場通貨もさえない。
ハッセンスタブ氏のポジションは最初は小規模だったが、過去2年間に一貫して積み上がってきた。今では世界の主な債券ファンドの中で米国債のショートポジションが最大となっている。同氏は金利スワップを使って米国債の値下がりに賭けている。
同氏の持論は、米経済の強さが現在の低利回り米国債の魅力を薄れさせるというものだ。ショートポジションは、「インフレ加速と米財政赤字拡大による海外資金への依存増大、成長と雇用の堅調にもかかわらず緩和的な金融政策が、期間が短めの金利が低位に落ち着いている中ですら期間が長めの金利を上昇させ得るリスクに対するヘッジだ」と同氏は電子メールで説明した。
ハッセンスタブ氏のファンドは、ここ数年では16年の米大統領選挙の後など米国債利回りが急上昇したときに他のファンドを上回る成績を上げた。モーニングスターのディレクター(マネジャーリサーチ)、ケアリン・アンダーソン氏は同ファンドについて、「非常に大胆で高リターン狙いの戦略で、投資家は忍耐強さが求められる」と述べた。同氏はテンプルトン世界債券ファンドに最高のアナリストレーティングを与えている。 ただ、米国債ショートポジションが拡大し続け、米国債が値上がりし続ければ、レーティングを見直すことを考えるかもしれないと付け加えた。
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