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ジョンソン氏「離脱」前後に英総選挙準備も－公共投資は有権者対策か
概要：ジョンソン英首相は就任２週間足らずで、公共支出を著しく拡大させる方向に動いており、10月31日までの欧州連合（ＥＵ）離脱だけでなく総選挙の準備も進めているという観測が広がりつつある。総選挙が離脱の前か後かにかかわらず、この２つは連動する可能性が高い。
ジョンソン英首相は就任２週間足らずで、公共支出を著しく拡大させる方向に動いており、10月31日までの欧州連合（ＥＵ）離脱だけでなく総選挙の準備も進めているという観測が広がりつつある。総選挙が離脱の前か後かにかかわらず、この２つは連動する可能性が高い。
ジョンソン首相は、鉄道を含むインフラ投資の拡大などに続いて打ち出した国家医療制度（ＮＨＳ）予算の18億ポンド（約2317億円）増額の詳細を説明するため、５日にイングランド中東部リンカーンシャーに向かう。英政府はまた、ＥＵからの「合意なき離脱」に備えるため、21億ポンドの資金を新たに確保すると先週発表した。
矢継ぎ早に国内向けの政策が公表される状況は、公式発言とは裏腹に首相が解散総選挙に備えている確かな証拠だと政治家らはますます受け止めており、ジェームズ・クレバリー保守党幹事長もその可能性を否定しなかった。
クレバリー幹事長は４日スカイニューズに対し、「われわれは総選挙を始めるつもりはない」としながらも、最大野党・労働党が提案する不信任投票が、総選挙の早期実施の引き金になる公算が最も大きいという現状認識に同意した。
一方、労働党で影の保健相を務めるジョナサン・アシュワース氏は同じ番組で、選挙が「非常に近い」と考えられると述べ、ＮＨＳ予算の増額について、有権者の支持を得るための政府の戦術との見方を示した。労働党は９月の初めに議会が再開した段階で、不信任投票の採決を目指す方針を強く示唆している。
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