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概要:米資産運用会社バンガードのクレジット担当グローバル責任者、クリス・アルワイン氏は、米経済が今年下期にリセッション(景気後退)に陥るリスクがあり、社債相場の上昇を損ないかねないとの見解を示した。
上期のクレジットはまずまずの成績、その先は懸念強まり始める
5月か6月の米利下げ開始を予想、遅れると景気後退リスク高まる
米資産運用会社バンガードのクレジット担当グローバル責任者、クリス・アルワイン氏は、米経済が今年下期にリセッション(景気後退)に陥るリスクがあり、社債相場の上昇を損ないかねないとの見解を示した。
同氏は「今年上期、クレジットは並外れたアウトパフォームではないものの、まずますのパフォーマンスになると予想できる」と、ブルームバーグ・インテリジェンスのポッドキャスト「クレジットエッジ」で発言。「その先に目を向けると、懸念が強まり始める」と述べた。
バンガードの運用資産は8兆6000億ドル(約1270兆円)。アルワイン氏は、労働市場が一段と弱まると失業が増加するとの見方をリセッション予想の根拠に挙げる。米連邦公開市場委員会(FOMC)が十分に早く利下げに動かないリスクもあると指摘した。
「企業は利ざやが若干縮小し、望むほどの速いペースで業績が拡大することはないとの考えを基に、採用をせずレイオフを小幅に増やす。こうしたことから、浅いリセッションが引き起こされる」と語った。
アルワイン氏は、FOMCが5月か6月に利下げを開始すると予想。それを受けてマネー・マーケット・ファンド(MMF)から資金が大規模に流出し、短・中期のクレジットに流れ込むとの見方を示した。
「それより遅い時期に利下げを開始した場合はしかし、リセッションのリスクが高まり始める」と述べた。
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