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概要:米連邦準備制度理事会(FRB)は24日夜、緊急貸出制度「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」について、金利引き上げを発表した。即日実施する。
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2024年1月25日 9:19 JST
昨年の銀行危機時に新設されたBTFP、予定通り3月11日で終了
プログラムの目標を引き続き支援、他の条件に変更なしと説明
米連邦準備制度理事会(FRB)は24日夜、緊急貸出制度「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」について、金利引き上げを発表した。即日実施する。
昨年の銀行危機時に新設されたBTFPは、連銀窓口貸出制度の公定歩合(現行5.5%)よりも低利で、魅力的な裁定取引の手段として銀行の利用が過去数週間に急増していた。
FRBはまた、BTFPを予定通り3月11日で終了することを明らかにした。FRBのバー副議長(銀行監督担当)らは今月に入り、BTFPを延長する可能性は低いことを示唆していた。
FRBは発表文でBTFPの金利について、貸し出し実施当日の準備預金の付利(IORB)を「下回らない」ようにすると説明した。主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標と通常連動するIORBが現在5.4%なのに対し、市場金利に連動するBTFPの金利は4.88%と、米金融当局による利下げ観測を背景にこの数週間に低下していた。
発表文は「この金利調整によって、BTFPが現在の金利環境の下でプログラムの目標を引き続き支援するよう確実にする」と指摘するとともに、プログラムの他の条件に変更はないとしている。
BTFPでは、銀行や信用組合が米国債などを担保として最長1年にわたって資金を借り入ることが可能。24日の変更前の金利は1年物オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)レートに10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上乗せする形となっていた。
銀行はBTFPで借り入れた資金を準備預金に移すことで裁定取引を行うことが可能だったが、今回の変更でこうした機会が直ちになくなることとなった。
FRBのデータによれば、17日までの1週間のBTFP借入残高は1620億ドル(約23兆9300億円)と、これまでの過去最高だった前週の1470億ドルを上回っていた。
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