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概要:ウォール街で積極的な利下げ予想を見直しているのはスワップトレーダーだけではない。オデオン・キャピタルのアナリスト、ディック・ボーブ氏は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の投資判断を「買い」に引き上げてからわずか1カ月でそれを撤回している。
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2024年1月17日 10:14 JST
ボーブ氏、BofAの判断を「買い」から「ホールド」に引き下げ
BofAの決算は期待外れ、見通しも良くないとボーブ氏
ウォール街で積極的な利下げ予想を見直しているのはスワップトレーダーだけではない。オデオン・キャピタルのアナリスト、ディック・ボーブ氏は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の投資判断を「買い」に引き上げてからわずか1カ月でそれを撤回している。
ボーブ氏は16日の顧客向けリポートで「理論上では金利が低下し、同行の実質的な純資産を押し上げることが想定された。これは株価上昇を意味していた」とした上で、「私は現時点で、投資判断の調整は間違いだったと考えている」と説明した。同氏はBofAの投資判断を「ホールド」に引き下げた。
BofAがこの数日前に発表した決算は、ウォール街の予想を下回った。また、これに先立ち発表された米消費者物価指数(CPI)は予想以上に伸びが加速した。ボーブ氏は「一時的な出来事」を調整しても、同行の決算は期待外れで、見通しも良くないと指摘した。
同氏は現在、米連邦準備制度がインフレ抑制に向け金融政策引き締めを継続することが見込まれるため、利下げが秋まで後ずれする可能性があると予想。また、16日のウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の慎重な発言を受け、デリバティブ(金融派生商品)トレーダーの3月利下げ観測も後退している。
ボーブ氏は「今年の大半は経済がストレスに見舞われる可能性がある。労働市場が弱含み、貸し倒れが増加し、企業が価格決定力を失うことが見込まれる」と分岐した。
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