ゴールドマンのコスティン氏、来年のＳ＆Ｐ500は最高値に迫ると予想

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2023年11月16日 0:15 JST

来年末のＳ＆Ｐ500を4700と予想、現在の水準から５％程度上昇へ

• 景気後退の回避見通しや利益拡大など、多くの支援材料を見込む

Ｓ＆Ｐ500種株価指数は2024年にさらに上昇し、2022年の年初に記録した過去最高値に迫ると、ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストが予測。デービッド・コスティン氏率いるチームは、強気見通しを公表するウォール街の銀行陣に加わった。

モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏のように、複数の専門家が株式の見通しに対し以前より前向きになっている。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のマイケル・ハートネット氏は、投資家が株式と債券のポジションを「オーバーウエート」に変更したと指摘した。

コスティン氏の見通しはまだ控えめだ。同氏は来年末のＳ＆Ｐ500種を4700と予想する。現在の水準からは５％程度の上昇となるが、今年年初からの上昇率である17％と比べると見劣りがする。

同氏のチームはリポートで、経済はリセッション（景気後退）を回避する見通しで企業利益は拡大し、バリュエーションは安定して推移するという複数の支援材料が米国株を待ち受けていると述べた。つまり投資家は不透明な時に売りたい衝動に駆られるのを我慢すべきだということだ。

コスティン氏は「来年の今頃にポートフォリオマネジャーは過去を振り返って、2024年最良の投資戦略はテイラー・スウィフトのアルバム『1989』の収録曲『All You Had To Do Was Stay』のアドバイスに従い、stay Invested、つまり投資を続けることだったと気付くだろう」と述べ、この曲は「断続的なボラティリティーにもかかわらず、ファンドマネジャーは来年末まで投資を続けることで最終的に報われるだろうという当社の基本シナリオを反映している」と説明した。

Ｓ＆Ｐ500種株価指数

出所：ブルームバーグ