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【欧州市況】独債上昇、ＥＣＢ利上げ休止で緩和シフト期待－株は下落
概要：26日の欧州債はドイツ債が上昇。欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利上げ休止や米国の個人消費支出（ＰＣＥ）コア価格指数に反応した。食品とエネルギーを除いたＰＣＥコア価格指数は、７－９月（第３四半期）に前期比2.4％上昇と市場予想を下回った。
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2023年10月27日 3:17 JST
26日の欧州債はドイツ債が上昇。欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利上げ休止や米国の個人消費支出（ＰＣＥ）コア価格指数に反応した。食品とエネルギーを除いたＰＣＥコア価格指数は、７－９月（第３四半期）に前期比2.4％上昇と市場予想を下回った。
ドイツ債のイールドカーブはブルスティープ化。短期金融市場では、緩和的な金融政策へシフトするとの見方が強まった。
2024年末のＰＥＰＰ債再投資停止を再確認したと表明したＥＣＢの声明発表後、パンデミック緊急購入プログラム（ＰＥＰＰ）債券の償還金再投資によって大きな恩恵を受けているイタリア債はユーロ圏国債の大半をアウトパフォームした。ドイツ債とのスプレッドは200ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）未満に縮小した。
ＥＣＢ、金利据え置き－インフレ抑制見極め利上げいったん停止 (1)
英国債は中期債を中心に上昇。米経済統計に反応した。市場ではイングランド銀行（英中央銀行）が来年２月のピーク水準までに計10ｂｐの利上げを実施すると織り込んでいる。来年末までに見込まれている利下げ幅は計50ｂｐと、前日の45ｂｐから拡大した。
株式
欧州株は下落。低調な企業決算が売り材料となった。ＥＣＢはこの日、利上げを休止したが、投資家は今後の政策見通しに注目している。
ストックス欧州600指数は0.5％下落。一時は1.2％安まで下げを広げていた。ドイツの高級車メーカー、メルセデス・ベンツグループやスウェーデンのボルボ・カーが発表した四半期決算が失望を誘い、自動車株は下落した。消費財や高級品関連株も安い。一方、不動産や化学株は上昇した。
10月26日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
| 株 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| ストックス欧州株600 | 433.20 | -2.07 | -0.48% |
| 英ＦＴ100 | 7,354.57 | -59.77 | -0.81% |
| 独ＤＡＸ | 14,731.05 | -161.13 | -1.08% |
| 仏ＣＡＣ40 | 6,888.96 | -26.11 | -0.38% |
| 債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 独国債2年物 | 3.08% | -0.05 |
| 独国債10年物 | 2.86% | -0.03 |
| 英国債10年物 | 4.60% | -0.01 |
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