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概要:米国債相場の底打ちには数カ月かかりそうだ。
10年物米国債利回りは重りを失っている-ロー氏
誰もがナイフをつかもうとして手を切り続けている-ビアンコ氏
米国債相場の底打ちには数カ月かかりそうだ。
最近の利回り急上昇、地政学的な混乱、米国内の政治的な対立を考えると、市場がもっと陰鬱(いんうつ)なムードでないのが不思議だ。
どちらかといえば、トレーダーは利回りの乱高下が止まったら債券に強気になろうとして待ち構えている。確かに、この水準の利回りは通常、景気後退をもたらす。しかし、ブルームバーグテレビジョンの番組「サーベイランス」のゲストは次々と、金融の世界で最も恐ろしいことを口にする。「今回は違う」と。
ビアンコ・リサーチのジム・ビアンコ氏は、2020年のパンデミックは私たちが生きてきた中で最大の経済イベントであり、米経済のダイナミクスを大きく変化させたと語る。誰もが10年以上の間、ゼロ金利に慣れていたが、それは異常なパラダイムだったと指摘。今、われわれはより高い金利と、それに耐え得る経済と市場へと戻ろうとしているという。
つまり、金利上昇から経済の大幅な弱体化まで一直線とは限らないということだ。
キャスリン・カミンスキー氏
「探し続けているが、ショート取引の終わりはまだ見えない」とカミンスキー氏は述べ、「これは、ロングエンド(長期)の債券市場の底がまだ見えていないことを示唆している。底は今後3-6カ月で見えるかもしれない」と話した。
米国債投資家にとっては厳しい予言だ。10年債の利回りは4月の3.3%台から今週初めには5%を突破した。
ステート・ストリートのマービン・ロー氏にとって、今のところ2年が許容できる最長のデュレーションであり、総じてさらに短いものを考えているという。「財務省短期証券(TB)が好きだ。10年物は敬遠している」と同氏は述べた。
マービン・ロー氏
「最も重要な数字は10年債の利回りだ。10年債利回りは今、重りを失っている」と指摘した。
米国債市場は買い手のストライキに見舞われているという説がある。だが、ロー氏はそうはみていない。米国債の大口の買い手だった中国と日本からの需要は、減ってはいるがなくなってはいないとロー氏は言う。同氏は市場が神経質になっている原因は供給増だと考える。米政府の借り入れが支出増に伴って急増している。
買い手はいるが、発行が多過ぎると同氏は指摘。「かなり大きなナイフが空から降り続いている」と話した。
こうしたことから、債券市場の乱高下が一服し、再びリスク買いの意欲をそそるようになったとしても、米国債のリリーフ・ラリー(安心感からの相場上昇)は時期尚早かもしれない。
「ナイフが落ちなくなるのを待つしかないが、問題は誰もがナイフをつかもうとしていることだ。そして、わなにはまり続けている。つまり、手を切り続けている」とビアンコ氏は述べた。
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