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概要:23日の米国債市場で10年債利回りは一時5%を超え、16年ぶりの高水準に達した。金融危機後の長期にわたる超低金利時代にはほとんど予想されなかった水準だ。
債券の「レジームチェンジ」進行中-ブランディワインのチェン氏
間違いなく未知の領域、利回りにあらゆる可能性-BTGのファス氏
23日の米国債市場で10年債利回りは一時5%を超え、16年ぶりの高水準に達した。金融危機後の長期にわたる超低金利時代にはほとんど予想されなかった水準だ。
その後、利回りは急速に低下したが、これは恐らく投資家がここ数週間に利益が出た債券ショートポジションを手じまいしたからだろう。しかし、23日午前の大台到達は厄介な現実を浮き彫りにした。米国債市場に新時代が幕開けしつつあるもようで、利回りがどこでピークに達するかについてのどんな見通しも信頼が揺らいでいる。
米連邦準備制度は、ここ数十年で最も積極的な利上げサイクルの終わり、ないしそれに近い可能性が高い。だが同時に、他の要因が利回りを押し上げ続けている。米経済は驚くほど底堅く、インフレ率は高止まりしている。連邦政府の財政赤字は急増し、無限に供給されるように見える新発国債を吸収する市場の力が試されている。
利回り上昇の影響はクレジットカードや企業融資などあらゆるコストに波及し、米金融当局に対する追加利上げ圧力は弱まるという見立てから、利回りはピークに近い可能性があるとの予想を堅持する向きもいる。一方で、利回りは足かせがなくなり、もう一段の上昇も絵空事ではないという意見もある。
以下に市場関係者の見方をまとめた。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、トレイシー・チェン氏:
「6%が絵空事だとは思わない。金利は長期にわたり、より高い水準にとどまる。最も重要な理由は財政支出傾向の強さだ。単なる景気循環的な利回り上昇ではなく、レジームチェンジが進行中だ。底堅い経済だけが理由ではない。長期中立金利の潜在的な上昇や、米国債のタームプレミアムが過去の平均に戻るなどの要因を受けたより構造的なものだ」
チェン氏は格付け会社で唯一、米国を「AAA」とし続けているムーディーズ・インベスターズ・サービスが格下げをする可能性にも備えている。また、日本の金利を低水準に維持し米国債需要を高めていたイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を日本銀行が廃止することも警戒している。これらはいずれも金利上昇に拍車を掛ける可能性がある。
BTGパクチュアル・アセット・マネジメントのマネジングパートナー、ジョン・ファス氏:
「間違いなく未知の領域にあり、利回りについては今あらゆる可能性がある。政府は自ら制御できない資金調達コストが劇的に上昇しているだけに、酔っ払った船乗りのように浪費するわけにはいかないという事実に目覚めなければならない。だが、米金融当局者は最近、一段とハト派的な発言をしている。金利上昇により市場が当局の代わりに金融環境を引き締めたからだ。間違いなく言えるのは、金融面で何かが壊れるということだ。米金融当局の名目の利上げ幅だけではない。ゼロ金利から1%へ、1%から2%へ、2%から4%へと上昇し、現在では5%を超えている。そのため、個人消費と借り入れに多大な影響が及ぶだろう」
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