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概要:欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、インフレとの闘いはうまく行っているとの認識だが、財政規則に関する域内の合意がないことが問題になりつつあると考えている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ECB総裁、停滞する経済の下振れリスクを懸念
ラガルド総裁はEU首脳との電話会談で語った-関係者
総裁は、中東やその他の問題を巡る欧州の分裂に、市場が即座に反応する傾向があると指摘。域内でもっとまとまらなければ、各国間のスプレッドは拡大するだろうと述べたという。
ラガルド氏は財政赤字を国内総生産(GDP)の3%までに制限するルールが復活する来年1月までに、欧州連合(EU)の安定成長協定をどう解釈するかについて合意が得られなければ、金融政策にさらなる圧力がかかる危険性があるため問題だと訴えた。
ユーログループ議長を務めるアイルランドのドノフー国家開発計画実現相は、今年中に合意に達するのは非常に重要で可能ではあるが、本当に難しいと答えたという。
ドノフー氏はまた、欧州安定メカニズム(ESM)に関する協定を批准するようイタリアに圧力を強めることを約束した。批准されず、銀行危機の発生時に域内他国がESMを活用できない現実的なリスクがあるとして、この問題は今週のEU首脳会議で取り上げられるだろうと同氏は述べた。
欧州理事会のミシェル常任議長も、財政ルールに関する各国の立場に大きな隔たりがあり、妥協点を見いだすのは非常に難しいと語ったという。
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