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概要:メタのSNSアプリ「Threads」は、リリース当初は史上最速ペースでダウンロード数を伸ばしたものの、その後はユーザー維持に苦戦していました。しかしその後、新機能が追加されるにつれてユーザーが利用を再開しており、リリース以来のダウンロード数は2億6000万回に達しました。一方、ThreadsのライバルであるX(旧Twitter)の利用数は大幅に減少し続けています。
メタのマーク・ザッカーバーグCEO。
マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)は、メタの新しいSNSアプリ「Threads(スレッズ)」の利用を加速させるという約束を実現しつつある。
同アプリは史上最速記録となるペースでダウンロード数を伸ばしたものの、その後は少数のユーザーをかろうじてつなぎとめている状況だった。その多くは、X(旧Twitter)の代わりとなるようなアプリを探し求めていたユーザーだった。
ThreadsはTwitterに対抗すべく、Instagram(インスタグラム)の技術をベースにわずか15人のエンジニアが短期間のうちに開発したものだ。Twitterは、イーロン・マスク(Elon Musk)の支離滅裂な変革のせいで利便性も人気も下り坂となっていた。
Threadsは当初、必要最低限の機能しかないアプリだった。メタのザッカーバーグCEOは7月、Threadsはまだ完成していないと主張し、「このアプリに十分なガソリンを注ぎ込んで、成長させることができると強く確信している」と語った。
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ThreadsはTwitterの代わりにはなれない。メタが作ろうとしているのは「インフルエンサーの溜まり場」
9月のダウンロード数は前月比2倍
それ以降Threadsは、ニュースのプロモーション機能は避けながら、ウェブバージョンやキーワード検索、音声投稿、投稿編集機能といった主だった新機能を次々とリリースしていった。細かなところでは、ベルのアイコンをタップすると個々のスレッド内の最新情報をフォローできる機能や、投稿で言及されている人物を一括フォローする機能、さらにはInstagramのアカウントにタグ付けする機能も現在では利用可能となっている。
ここ数週間でThreadsが急速に完成度を高めるにつれてユーザーも戻り始めており、ダウンロード数も上昇の一途だ。
モバイルアプリのパフォーマンス計測を手がけるアップトピア(Apptopia)による10月の最新データでは、ThreadsのDAU(1日当たりアクティブユーザー数)は約3300万人、MAU(月間アクティブユーザー数)は1億2000万人となっている。なお、7月はDAUが約2500万人、MAUが1億人だった。
センサータワー(SensorTower)の調査によると、当初利用者数が落ち込んだ際にはダウンロードした人の78%が使用を停止したが、その減少幅は28%まで縮小した。アップトピアのデータを見ると、Threadsは2023年7月6日のリリース以降2億6000万ダウンロードを記録しており、9月のダウンロード数は8月の2倍近くに達した。
これに対して、Xの利用数は現在、下降線をたどりつつある。アップトピアによると、XのDAUは7月以降12%減少、ダウンロード数は28%減となっている。Xの利用量とダウンロード数は、同アプリが利用できるほぼすべての国で大幅に減少しており、ウェブトラフィックはアメリカだけでも15%減だ。
Threadsはチーム全体で約50人と、メタの水準からすれば小規模にとどまっている。しかしメタはThreadsへの関心の高さに驚いており、ある従業員によると「本当に成功させたいと考えている」という。
鍵は収益化タイミング
その目的を果たすべく、Threadsは現在、世界屈指の人気を誇るFacebook(フェイスブック)とInstagramとの部分的な統合を進めている。
InstagramユーザーのページにはThreadsへの直接リンクがあり、Threads上の投稿をInstagramのDM(ダイレクトメール)に送信することができる。また、10月第3週時点では、Instagramのフィード内の「Threads for you」というヘッダーでピックアップ投稿を表示する小さなカルーセルでThreadsが宣伝されている。同様のカルーセルはFacebookのフィードにも出てくる。
ニューヨークで10月に開催されるInstagramの記念イベントにもThreadsが参加しており、これらメタ傘下のプットフォームを最大活用する方法を語るパネルディスカッションにはクリエイターが招待されている。無料の記念グッズの中は、Threadsのロゴをあしらった服も含まれている。
Instagramのアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)CEOはこのイベントに関する投稿で、「InstagramとThreadsを今日まで育ててくれたすべての方に心から感謝します」と書いている。
なおInsiderはメタの広報担当者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Threadsには今後、投票機能などさらなる機能が追加されると見られている。だが大きな転換点となるのはおそらく、同プラットフォームが収益化を始めるタイミングだろう。メタの広告事業に詳しい2人の関係者によると、2024年初頭には同社の広告・ビジネスプラットフォームである「Meta Business Suite」にThreadsが選択肢の1つとして加わることになりそうだ。
サイバーセキュリティのアナリストであるジョージ・キャバレロ(Jorge Caballero)は先ごろ、Threadsのソースコードに広告と有料パートナーシップに関連するいくつかの行が追加されていることを発見した。クリエイターが投稿で言及している製品が広告である場合に、それをハイライト表示する際の鍵となる部分だ。
金融調査分析会社CFRAの上級アナリスト、アンジェラ・ジーノ(Angelo Zino)は、Threadsの勢いがこのまま続き、メタが新たな広告収入源を手に入れれば、「Threadsはメタの新たな主要プラットフォームになる可能性がある」と見ている。
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