ゴールドマン、トレーディング堅調－不動産投資損失が利益圧迫

７－９月トレーディング収入は横ばい､予想は13%減－Ｍ＆Ａ低迷補う

純利益33％減、８四半期連続の減益－不動産投資で２億ドル超の損失

デービッド・ソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は発表文で「資本市場と戦略的活動の両方において、好条件が続けば継続的な回復が見込まれる」とした上で、「Ｍ＆Ａ助言と株式引き受けのリーダーとして、活動回復は間違いなくゴールドマンにとって追い風となるだろう」と付け加えた。

ゴールドマンの決算は８四半期連続の減益。自己資本利益率（ＲＯＥ）は7.1％と、同社が設定した目標である10％台半ばを大きく下回ったままだ。

消費者金融事業の拡大戦略を反転させ中核事業への集中にかじを切ったソロモンＣＥＯは、株価の回復を望んでいる。

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第３四半期の債券トレーディング収入は33億8000万ドルで、アナリスト予想を大きく上回ったが、それでも前年同期比では６％減だった。株式トレーディング収入は８％増の29億6000万ドル。トレーディング事業は新型コロナウイルスの流行期間やロシアがウクライナを侵攻した際の市場不安定化で恩恵を受けたが、その後は減収が続いている。

投資銀行部門の収入は15億6000万ドル。アナリスト予想平均は15億4000万ドルだった。株式と債券の引き受け手数料収入は前年同期比で増加したが、助言業務は引き続き低調だった。

ゴールドマンは先月、何件かの新規株式公開（ＩＰＯ）を主導し、ＩＰＯとディールメーキング復活への期待が高まったが、経営陣は以降、市場が通常のペースに戻る時期についてより慎重な見方を示している。

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ゴールドマンは、エクソンモービルとパイオニア・ナチュラル・リソーシズの大型合併案件も手掛けた。

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資産運用・ウェルスマネジメント部門の収入は32億3000万ドルとなり、前四半期から６％増加した。

ゴールドマンは８月に準富裕層向け投資助言事業を資産運用会社クリエイティブ・プランニングに売却することで合意した。この動きは、ゴールドマンが伝統的に強みを発揮してきた超富裕層に再び注力する意向を示すものだった。

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その他の主な決算内容

• 純利益は前年同期比33％減の20億6000万ドル

• 債券引き受け手数料は４億1500万ドルに増加－アナリスト予想は４億6000万ドル

• 収入は１％減の118億ドル－アナリスト予想は111億ドル