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概要:11日の米株式相場は4営業日続伸し、売られ過ぎの水準からの持ち直しが続いた。この日発表された9月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びを示したものの、市場では米金融当局者の発言がそれほどタカ派的ではなかったことが注目された。ニューヨーク原油先物相場は続落。
FOMC議事要旨、高水準の政策金利「当面」維持が必要との判断
米国債は高安まちまち、12日には9月のCPIが公表される
11日の米株式相場は4営業日続伸し、売られ過ぎの水準からの持ち直しが続いた。この日発表された9月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びを示したものの、市場では米金融当局者の発言がそれほどタカ派的ではなかったことが注目された。ニューヨーク原油先物相場は続落。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4376.95 | 18.71 | 0.43% |
ダウ工業株30種平均 | 33804.87 | 65.57 | 0.19% |
ナスダック総合指数 | 13659.68 | 96.84 | 0.71% |
大型ハイテク銘柄が堅調で、エヌビディアは2%超の上昇。一方、エクソンモービルを中心にエネルギー株は下落。エクソンはシェール大手のパイオニア・ナチュラル・リソーシズを595億ドル(約8兆8600億円)で買収することで合意した。ビルケンシュトック・ホールディングは取引初日を下げて終了。
アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレ率の低下ペースが鈍り始めない限り、利上げを続ける必要はないとの見解を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、金融市場がタイト化する中、米金融当局は金利に関して一段の措置を講じる前に状況を見極めることが可能だと述べた。
アトランタ連銀総裁、インフレ低下が続く限り追加利上げは不要
ウォラー理事、米金利に関し状況「見極め」可能-追加措置講じる前に
エバコアISIのクリシュナ・グハ氏はウォラーFRB理事の発言について、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合以降に「状況が大きく変化した」ことを確認するものだと指摘。当局者らは「同会合の時点までに起こっていた債券利回りの急上昇に、当時は全く焦点を絞っていなかった」と述べた。
FOMCが9月19、20両日に開いた会合では、インフレの鈍化を継続させるため、景気抑制的な政策を当面維持すべきだとの認識で政策当局者は一致。一方で、リスクがより均衡の取れた状態になったとの見解も示した。この日公表された議事要旨で明らかになった。
FOMC議事要旨、高水準の政策金利「当面」維持が必要と判断 (1)
LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「米金融当局は利上げキャンペーンの終了に近づいており、先週末に起きた出来事はこの見方を堅固なものにする可能性が高い」と指摘。「過度な引き締めのリスクは不十分な引き締めのリスクと均衡しているようだ」と話した。
12日には9月米消費者物価指数(CPI)が公表される。この日発表された9月米PPIはエネルギーコストの上昇を反映し、市場予想を上回る伸びとなった。
米生産者物価指数、9月は予想上回る伸び-ガソリンや食品が上昇 (3)
モルガン・スタンレー・グローバル・インベストメント・オフィスのマイク・ローウェンガート氏は「12日の米CPIは異なる状況を描くかもしれないが、この日のPPIは根強いインフレ、さらには高金利の終わりが見えていないことを示唆している」と指摘。「いずれにせよ、投資家は辛抱強い姿勢を続ける必要があるだろう。インフレ率を昨年の高水準から低下させるのは一つの試練だった。それを当局の2%目標に下げるのはさらなる試練になる」と述べた。
米国債
米国債は高安まちまち。10年債利回りは低下し、一時は11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて4.54%を付けた。一方、期限が短めの債券の利回りは上昇した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.69% | -13.9 | -2.88% |
米10年債利回り | 4.56% | -9.5 | -2.04% |
米2年債利回り | 4.99% | 1.7 | 0.34% |
米東部時間 | 16時54分 |
外為
ドル指数はほぼ変わらず。主要10通貨では逃避需要を背景に、スイス・フランの上げが目立った。
円は対ドルで下落し、一時0.4%安の1ドル=149円33銭を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1264.77 | -0.64 | -0.05% |
ドル/円 | ¥149.19 | ¥0.48 | 0.32% |
ユーロ/ドル | $1.0618 | $0.0013 | 0.12% |
米東部時間 | 16時54分 |
FRBのボウマン理事は、インフレ率をFOMCの目標水準まで低下させるには、金利をさらに引き上げ、従来予想よりも長く高止まりさせる必要があるかもしれないとの考えを示した。
ボウマンFRB理事、追加利上げ必要にも-インフレ抑制で (1)
原油
ニューヨーク原油先物相場は続落。イスラエルとハマスの戦争による供給への影響は限定的となる兆候が示される中、売りが優勢になった。
米国の機密情報ではハマスによるイスラエル奇襲攻撃にイランは驚いたことが示されていると、米紙ニューヨーク・タイムズは報じた。これにより、イラン産原油への追加制裁の可能性は低下する可能性があるほか、同国など中東諸国が戦闘に巻き込まれる可能性は回避され得る。サウジアラビアは10日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の原油市場均衡に向けた取り組みを支持すると改めて表明していた。
この日の下げは9日に価格が3ドル以上上昇したことをきっかけに起きた、ギャップフィルと呼ばれる弱気なテクニカル上の動きも要因となっている。同日はハマスによるイスラエル攻撃で中東の情勢不安が拡大するとの懸念が強まった。
BOKファイナンシャル・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏はそのような相場急伸について、新たなトレンドが形成され得る前に価格の大きな隔たりを埋めるために調整的な動きにつながることが多いと指摘した。
トレーダーらは同戦闘とイランへの追加制裁の可能性を引き続き注視している。追加制裁は原油にとって強気な材料となり得る。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比2.48ドル(2.9%)安の1バレル=83.49ドル。北海ブレント12月限は1.83ドル下落し、85.82ドルで引けた。
金
ニューヨーク金相場は上昇。予想を上回るインフレ指標を消化し、米金融当局者のそれほどタカ派的ではない発言が意識された。
オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「過去数週間に債券市場で起きたことを踏まえれば、FOMC議事要旨は古いもののように感じられる」と指摘。「ウォール街はそれよりも、最近の米金融当局者発言に注目するだろう。こうした発言では、インフレを目標に戻すために追加利上げが必要かどうか判断する上で様子見のアプローチをとることが示唆されている」と述べた。
オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)のアナリスト、ビベク・ダール氏は、このところのドルと米10年債利回りの下げは「金が最近の上昇を維持できるとの一定の期待」を抱かせるとリポートで指摘した。
ハマスによるイスラエル攻撃で地政学的な緊張が高まり、逃避先資産が買われる中で金相場は勢いを取り戻している。今回の戦闘は世界のエネルギー供給に不可欠な中東地域全体に混乱を広げかねないと懸念されている。
スポット価格はニューヨーク時間午後2時21分現在、前日比0.6%高の1オンス=1871.17ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は12ドル(0.6%)上昇し、1887.30ドルで引けた。
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