简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:金融業界では、1987年との比較は決して歓迎されない。同年10月に起きたブラックマンデーの暴落は、いまだに最も悲惨な一日として市場の歴史に刻まれている。
債券利回りと株価の動き、ブラックマンデー前のチャートに酷似
債券不調時の株価上昇は異例、近いうちに何かが起きる
金融業界では、1987年との比較は決して歓迎されない。同年10月に起きたブラックマンデーの暴落は、いまだに最も悲惨な一日として市場の歴史に刻まれている。
このため、現在の状況がブラックマンデーの数カ月前に酷似しているとの指摘は少しぞっとする。筆者に最近届いた3通の電子メールが、この不吉な年に言及していた。
1通は、ソシエテ・ジェネラルの超弱気派ストラテジストとして長年知られているアルバート・エドワーズ氏からのメールだった。だが、債券利回りが上昇する中でも株高が進んだ今年の展開は87年を想起させると指摘したのは同氏だけではない。
インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏は「自分が金融業界に入った87年は、年の大半で債券が弱気相場に落ち込む一方で、株価は大きく値上がりしていた。もちろん、それが急激に反転するまでの話だが」と振り返った。
株式相場が20%下落した87年10月19日に債券利回りの反転がどれほど急激で、今年とどれほど似ているかを説明するために、以下のチャートを紹介したい。両年の年初からの米10年債利回りの動きを重ね合わせたものだ。
このような両年のデータを重ねて表示したチャートに基づいて投資すべきだと言うことではもちろんなく、ナスダックが来週月曜に暴落すると示しているわけでもない。チャートの起点は任意に決定しており、ほかの全ての条件は同じでないかもしれない。それでも、特に現在のように株式市場に問題が表れたときには恐怖心を抱かせる。
87年のブラックマンデー前には、次のようなチャートがウォール街に出回った。86年のハロウィーンに始まるダウ工業株の動きと、28年のハロウィーン以降のダウの動きを重ねたものだ。これもまた、チャートは指数化されている。
留意する必要があるのは、現在はまだ最初のタントラムが始まった時点にいるということだ。当時の実質利回り上昇は、米金融当局が13年9月にテーパリング(資産購入の段階的縮小)せず、もう3カ月様子見を続けると決定したことが主な理由だった。この教訓から今年の似たような利回り急騰局面では、金融当局の判断は平時よりも間違いなく甘くならざるを得ないだろう。
これまでの全てのチャートは、債券の不調時に株価が上昇するのは極めて異例だと言うことを教えてくれる。近いうちに何かが起こると予想しておくことが妥当だ。ただ、株式相場の暴落を伴うとは必ずしも限らない。
(ジョン・オーサーズ氏は市場をカバーするシニアエディターでブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。ブルームバーグに移籍前は英紙フィナンシャル・タイムズに在勤し、Lex Columnの責任者やチーフ市場コメンテーターを務めました。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。