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概要:米長期国債の最近の急落は、米国史上最もよく知られる相場メルトダウンの一部と肩を並べる様相を呈しつつある。
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2023年10月5日 8:02 JST
ドットコムバブル崩壊に伴う米株価急落(49%)にわずかに届かない
30年債の下落率は53%と金融危機のどん底の株価暴落(57%)に近い
米長期国債の最近の急落は、米国史上最もよく知られる相場メルトダウンの一部と肩を並べる様相を呈しつつある。
ブルームバーグの集計データによれば、償還年限が10年以上の米国債の価格は、 2020年3月のピークから46%下落した。01年のドットコムバブル崩壊に伴う米株価の下げ幅(49%)にわずかに届かないが、それに匹敵する大きさだ。
30年国債相場の崩れ方はさらにひどく、53%という下落率は、金融危機のどん底の株価暴落(57%)に近い。30年国債利回りは4日の取引で、2007年以降で初めて5%に達した後、ニューヨーク時間帯の取引終盤は4.86%前後に低下した。
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相場の急激な落ち込みは、金利の変化に価格が最も敏感な長めの国債に殺到するリスクをあらためて思い起こさせる。米連邦準備制度がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標をゼロ近くに抑える政策を続けた当時は、金利への感度も魅力だった。
インフレ抑制に向け、連邦準備制度が過去数十年で最も積極的な金融政策引き締めに動く中で、歴史的低水準のスタート利回りと長い償還年限、金利急上昇の組み合わせが、痛みを伴うと分かった。
BTIGの金利トレーディング共同責任者トマス・ディ・ガロマ氏は「正直に言うと、10年国債の5%という利回りを再び目にしようとは全く考えていなかった。われわれは世界的な金融危機後の環境、金利が今後も低い水準にとどまり続けると誰もが考えていた状況にとらわれていた」と指摘した。
ポール・ボルカー米連邦準備制度理事会(FRB)議長がインフレ沈静化を目指し金融引き締めキャンペーンを展開した1981年には、米10年国債利回りは約16%まで押し上げられた。当時の長期国債相場の下げは過去2番目に大きいが、今回の下落率はその倍以上だ。
連邦準備制度が利上げを開始した昨年のS&P500種株価指数の下げ幅は25%、1970年以降7回経験した米株弱気相場の平均は39%で、今回の米長期国債相場の下げの方が大きい。
ディ・ガロマ氏は「苦しむ多くのポートフォリオが存在する。何らかの大きな動きをこれまでもあったが、長続きしそうになく、今回はそれが続いている。重力に逆らうようなものだ」と見解を示した。
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